経済誌4誌は、最低限本屋の店頭で捲ることを習慣としています。新年5日の朝刊のエコノミスト誌における“これじゃ食えない!会計士税理士弁護士”の見出しは、正月気分を一掃するものでした。エコノミスト誌は、他の経済誌に比して扇動するような記事が少ないので、見出しを見る限りどのような内容なのか一刻も早く読みたいという衝動を抑えられませんでした。その日の夕刻に本屋を覗くとまだ入荷しておらず、翌朝ようやくキオスクで入手し、貪るように特集記事を読みました。

結論から申し上げますと、業界では十分に語り尽くされた内容であり、今更なぜこのような記事が掲載されたのか疑問を持ちました。それこそ、新年早々詐欺にでもあったような気分でした。一方で、マスコミ報道に翻弄された自分の愚かさを露呈したに過ぎません。ただ、周知の事実であっても第三者からどのように見えるのかを把握することは重要であることを再認識した次第です。まず、今年の目標は、『何事にも動じない胆力を身に着ける』に切り替えます。

編集者の立場から見ますと、国家資格を有する者であっても安穏としていられない激動の時代であるという警鐘であり、同業他社と大きく異なる新年の特集を打ち出したのでしょう。

160115エコノミスト