日本企業の子会社は、人事・経理・総務などの事務系子会社(シェアードサービス)や製造子会社、海外拠点が思い浮かびます。また、親会社から子会社への出向に伴う様々な問題があることはあちこちで見聞きします。外資系企業は、給与面や待遇面で親会社と子会社・孫会社で大きく異なることはありません。先週の経済誌では、日本固有の子会社制度を問題視した特集を組みました。この記事の特徴の一つとしてネット時代を象徴するように働き方に関する口コミサイトに寄せられた膨大なデータを整理して、日本を代表する20社とその子会社群に係る個別の企業の状況が解り易く分析されています。外資系企業においては、出向に抵抗感がなく、親子会社間での待遇の格差がないことは、差別を廃除するための努力を重ねてきたことによるものであることも初めて知りました。

この記事は、上場企業の子会社を得意先とされる企業の経営者の方々は勿論ですが、これから就職活動に入る大学生の皆さん、そしてこれら大学生を子に持つご両親様にも一読していただきたい内容です。