〔1〕“家族登録制度”とは?
生命保険の契約内容は、生命保険会社は守秘義務の観点から契約者以外に通知することは行っていませんでした。東日本大震災を契機として、生命保険会社は契約者のご家族と連携して契約者の転居先を把握できるよう“家族登録制度”を導入しました。契約者のご家族との間で事前に家族登録することにより、契約者以外のご家族へ契約内容を開示したり、転居先不明で保険会社から送付した書類が戻ってきた場合に登録されたご家族に転居後の住所を確認したり、突然のけがた病気で入院した場合に契約者に代わって保障内容や手続方法の問い合わせができる制度です。
〔2〕“家族登録制度”を利用することにより回避できる事象
➀生命保険契約による介護保険の受給対象(要介護2以上)に該当することとなっても、申請されていないケース
②入院給付金の受給要件に該当しても、保険金請求を行わなければ保険金の受給はできないケース
③死亡保険の受給も、基本的に保険証書が家族に判る場所に保管されていた場合に限定されます。10年以上前に保険料の払込が完了している場合には、直近の預金通帳から保険契約の有無を確認できません。この場合には保険金未請求が生ずるリスクも想定されます。
〔3〕手続方法
第一生命保険以外の生命保険会社は、インターネットによる検索で“家族登録制度”を確認していただければ、申込方法が表示されます。また、全ての保険会社はカスタマーセンターでの電話申込が可能です。
〔4〕家族として登録できる親族または特別関係者とその人数
➀契約者の戸籍上の配偶者
②契約者の直系血族(親・子・祖父母・孫)
③契約者の3親等内の親族(兄弟姉妹・甥・姪・おじ・おば・子の配偶者)
④契約者と同居し、または生計を一にしている上記➀から③以外の者
⑤契約者の療養看護に努め、又は契約者の財産管理を行う者
*登録できる人数は、保険会社によって異なりますが1~3名です。
1名のみ限定:日本生命・明治安田生命・プルデンシャル生命・アフラック
2名まで対応:住友生命・太陽生命・大同生命・オリックス生命
3名まで対応:ソニー生命保険
【クロアチアの妖精の郷】
写真は本題とは関係はありません。クロアチアの小さな村には、強固な石灰岩の台地に川が流れ込む景勝地があります。美しい水の流れで少しでも涼を感じていただければ幸いです。