大賀ハスとは、昭和26年に千葉県検見川の落合遺跡で発掘された2000年以上前のハスに実から発芽開花したハスで、開花させた植物学者大賀一郎博士にちなんで名付けられました。

藤棚の脇のお堀に直径20cmの大きな花が顔を覗かせています。開花時期は7月上旬から8月上旬までの約1ケ月です。土壌の状態が良いのか葉に勢いがあり背丈も1m以上に達します。つぼみも膨らみ具合から円錐形と円形があります。

梅、染井吉野、山桜、藤、紫陽花、菖蒲、蓮と小田原城を彩る花々は、毎月楽しめます。お堀をバックとする蓮も珍しいので是非足を運んで下さい。ちなみに、堀の近くで開花してもアップで撮るにはかなり長めのレンズが必要で、今回300mmを持参しましたが、それでも遠い蕾がありました。

160724蓮①

藤棚の脇の南堀を埋め尽くす大賀ハスです。肉眼による大きさが丁度これくらいです。手前で開花しませんとアップの撮影は難しいです。

 

160724蓮②

300mmでぎりぎりのサイズですね。本当はもう少しアップで切り取りたかったのですが。何度も足を運びませんとベストアングルとはなりません。

160724蓮③

丸く膨らんだつぼみもかなり遠くに位置していました。何ともいえない美しさです。

160724蓮④

完全に開花したものは大きく写すことができました。こちらも花丈が高く、内側を写すことができません。これも300mmのレンズです。

160724蓮⑤

大きな蓮の葉を捉えてみました。直径は1m程度もあります。

160724蓮⑥

ようやく俯瞰できる花を見つけました。中央の雌しべ部分の黄色も実に鮮やかです。

160724蓮⑦

花弁が落ちた姿にも神々しさを感じます。この絵は薄曇が似合います。