ランチを取りながら打ち合わせすることをパワーランチと言いますが、温泉旅館での打ち合わせはパワーオンセンと称して外国人に伝わるでしょうか?

約20年前に経営会議を目的として箱根湯本の旅館にて深夜まで討議した経験がありますが、実にそれ以来となる旅館での夜の会食となりました。スタート時刻が遅く会議資料の解説と提案事項を順番に説明すると、予定の終了時刻を瞬く間に過ぎ、温泉を楽しむこともなく撤収を余儀なくされました。たまには、豊かな気持ちを抱くことが出来る温泉旅館での会議もよいですが、露天風呂のお預けはガッガリでした。やはり完全なオフモードで箱根を訪ねることが最善の方法ですね。

 *辞書で調べますと、温泉は英語で“hot spring”ではなくとも日本文化が広く伝播している模様で “onsen”で通ずるそうです。

 屋  号:四季の宿 箱根路 開雲

住  所:足柄下郡箱根町湯本521番地

電話番号:0460-85-6678

滝通りにある最初の旅館です。

先付けは抹茶胡麻豆腐です。山葵ととびっこの色も鮮やかです。

前菜は左から無花果の胡麻しょう油、右の器は筍・烏賊の木の芽和え、奥は若桃着け、松の実鶏松風、天豆黄身寿司、粽麩、川海老の甘露煮です。前菜の器の下のお造りが隠れていました。

お造りは、鮪、烏賊、鯛の3点盛りです。

焼き物は鮎の塩焼き、酢蓮根、蓼酢です。6月から9月まではこの夏魚が楽しめますね。

煮物は南瓜饅頭の鼈甲餡寄せです。上品なお味です。器のイラストが愉快ですね。

強肴は国産牛の陶板焼きです。神奈川は生産量の非常に少ない足柄牛しかありませんので、産地不詳でも止むを得ません。

酢の物はもずく酢です。

今夜のメニューの目玉は金目釜飯です。目の前で約30分炊けるのを楽しみに待ちました。これは絶品です!

甘味は、豆乳黄粉のムースとキウイフルーツです。器の使い方も見事です。