新聞やテレビで自分の会社の商品やサービスが報道されると、会社にはとても有益です。認知度が上がりますから、ブランド力が向上します。その結果として売上アップや集客につながります。いい人材を確保できるようにもなるでしょう。 

 新聞やテレビで報道してもらうためにはニュースリリースを送ればいいのです。営業熱心な会社や組織は新聞社へのニュースリリース送付を一生懸命にやっています。情報をこちらでまとめて、報道機関に送る。これだけです。 

こちらが送るから、報道機関はこちらの存在や商品、サービスに気づいて、取材に来るのです。こちらから情報を発信するから、報道機関は気づくのです。

私が毎日新聞福島支局にいたころもサンデー毎日編集部にいたころも、ニュースリリースや商品を送ってきたりわざわざ持ってきたりする例がけっこうありました。その中から「これは面白そうだ」と感じたものを取材して原稿を書いたことは何度もあります。 

某医療機関の広報をしたときは、どうすれば記者が興味を抱くかと考えて、ニュースリリースを書いていました。うまくいくと取材に来て、それが新聞に記事として紹介され、結果として患者さんが増えます。

新聞や紹介してもらうためには広告しかない、という考え方は間違いです。広告より記事として紹介されるほうが効果がありますなぜなら広告を見る人は「これは会社がお金を払って自分の都合のいいようにまとめた広告だな。だまされないぞ」という目で慎重に見るからです。しかし、新聞記事として紹介されていれば読者は「記事になっているんだからこれは本当なんだな」と評価します。広告と記事で、信頼度が全然異なるのです。であれば記事として取り上げてもらうほうがいいに決まっています。

とはいえ、ニュースリリースを出している会社はまだまだ少ないですし、「ニュースリリースを送っているけれど取材に来てくれない」と悩む人も大勢います。「地方の小さな会社に取材に来るわけがない」と何もしないであきらめている人もいます。 

ニュースリリースを送っているのに取材に来ない場合、その理由はさまざまですが、1つだけ明確に言えることがあります。それは、そのニュースリリースが記者にとって全然面白みを感じない内容だからです。

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