さがみ信用金庫(本店:神奈川県小田原市)と三島信用金庫(本店:静岡県三島市)は、箱根と伊豆をそれぞれ営業拠点とすることから、旅館や飲食店の観光産業の集客力を業務提携します。神奈川県と静岡県とが取り組んでいる高齢者を対象とするヘルスケア産業の振興も対象としています。県境を越えての信用金庫の提携は、業務提携を目的とするものは城南信用金庫と一関信用金庫(岩手)、東京東信用金庫と鹿沼信用金庫(栃木)等々枚挙に暇がありません。一方、観光産業を基軸とする業務提携は珍しく、平成27年春にNHK大河ドラマの真田丸放映決定を受けて、上田信用金庫(長野)と利根郡信用金庫(群馬)とが地域振興を目的として提携した事例が挙げられます。

さがみ信用金庫は、旅館業の顧客を多数抱えていることから、その集客力拡大に繋がることを期しているようです。三島信用金庫(地元では“さんしん”と呼ぶようです)も熱海・三島・沼津・伊豆半島全域を営業拠点とし、水産加工業・観光業の地場産業の活性化という経営課題が共通しています。

幅広い顧客を有する金融機関が、相互に顧客を紹介することによって地域経済を活性化する起爆剤になります。地域金融を担う信金マンは、幅広い企画力を求められる時代に突入したと感じられる報道です。

 

《写真の解説》

長野県上田市真田町には長篠の戦いで戦死した真田幸村の叔父である信綱と昌輝の菩提寺信綱寺があります。この戦い後に幸村の父である昌幸は家督を継ぎ、真田家を隆盛に導くこととなります。真田町には、昌幸の菩提寺である長谷寺もあり、往時を偲ぶ史跡に事欠きません。

信綱寺の山門です。坂道を登った斜面にあるため引きが取れません。薄曇りで直射を浴びることがなかったので助かりました。

参道は山を切り開いて作られており、石灯篭もこのように木々に隠れます。

山門から鐘楼まで300m程度離れてます。鐘楼も高さ10m程度と3階建て以上あります。この撮影後の夕立で鐘楼の下で30分も雨宿りしました。

大きな本堂で、屋根の上段に六文銭が見えます。綺麗に掃き清められた境内は凜としています。

鬼瓦も六文銭です。

右から二男昌輝、長男信綱、夫人の墓です。墓前にもいくつか六文銭が見られます。