箱根登山鉄道は、2~3両編成で箱根湯本と強羅までの15kmを約40分かけて455mを登ります。最大勾配80‰、最小半径30m、スイッチバック3か所と日本の鉄道では他に類を見ない厳しい条件の中で運行されています。また、製造から60年を経た車輛が半数を占めるという特徴もあります。これは、他の地方私鉄ならば大手私鉄の払い下げにより車輛の入れ替えを行うことができます。しかし、特殊な地理条件であるため独自仕様の車輛しか運行できないことから、新車導入が遅れてきました。ようやく5月にアレグラ号2両が運行を開始することとなり、昭和32年製造の110号機が引退します。

さて、引退を前に1月21日・28日と最終運行日となる2月12日に、引退記念イベント貸切電車が運行されます。各日60名の抽選となりますので早めにお申し込み下さい。

宛   先:小田原市城山1丁目15番1号 

箱根登山鉄道株式会社 鉄道部「110号貸切電車担当」係 宛

電話番号:0465-32-6823(担当:岡さん、米山さん)

応募事項:①郵便番号②住所③電話番号④応募者全員の氏名・年齢(1枚で4名まで)⑤乗車希望日

大平台駅で箱根湯本行きと交換します。

12月12日より横サボに引退記念の銘板が装着されました。

大平台駅から上大平台信号所までの上り勾配です。

上大平台信号所に強羅行きと箱根湯本行きとが同時進入します。ここは、スイッチバックと電車交換のための施設で乗降はできません。先頭車両の乗客はこちらの姿を見つけると何をしているのかと怪訝な表情です。

宮ノ下駅から上大平台信号所へ下るトンネル前です。線路脇の黒い機器は紫陽花の開花時期のライトアップ用の照明器具です。

トンネルとトンネルの間にある塔ノ沢駅での電車交換風景です。谷間にあるため日暮れがことのほか早い場所です。

夜の箱根湯本駅を発車する光景です。さすがに観光客の姿は見えません。