馬車道大かわ(横浜市中区太田町4-48)は元旦から10日まで正月の特別メニューを用意します。

御節料理の基本は、祝い肴三種(黒豆・数の子・田作り)、煮しめ(昆布巻き・椎茸・八つ頭・金柑・人参等)、酢の物(紅白なます・ちょろぎ・酢蓮)、焼き肴(鰤・鯛・海老の焼き物)です。

本日のお料理もこれに沿った形で用意されており、一つ一つ唸りながらいただきました。じっくり煮込んだ黒豆は、艶々した表皮とふっくらとした食感が絶品です。あんぽ柿のクリームチーズ添えは組合せの妙でした。

ところで、現在の重箱に御節を詰める手法が完全に確立した時期は、第二次世界大戦後でデパートなどが見栄えの良い重箱入りの御節料理を発売したことによるようです。このように文化を紐解くことも新たな楽しみとなりました。

 屋   号:馬車道大かわ

住   所:横浜市中区太田町4-48

定 休 日:水曜日

電話番号:045-323-9393

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水引の下に田作りが隠れています。

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じっくり煮込んだ黒豆は、つやつやした表皮とふっくらとした食感が絶品です。わかさぎの甘露煮、鮭の巻物、菜の花、それと数の子が隠れています

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お正月を演出する雑煮は、京都の白味噌仕立てです。京人参、すずしろ、柚子の彩も鮮やかです。

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左から河豚、鰤、鮪、カワハギです。 刺身の三種類の調味料のうち、真ん中は“煎り酒”です。室町時代末期に考案された日本酒に梅干しを入れて煮詰めたもので、白身魚や貝類との相性が良い調味料です。

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名物の鯖の押しずしは2切れに増量してもらいました。

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鯛と海老は西京漬けです。あんぽ柿のクリームチーズ添えは絶品です。酢蓮はお節の定番ですね。

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三段重ねの土鍋の中身は、なんと河豚ちりです。

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左の小鉢は、自家製のからすみです。器が黄金色で同化して見難いです。 右のガラス皿は、蟹のほぐし身に味噌を和えて、さらに刻み生姜が添えられています。蟹と生姜の相性が抜群です。

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炊き合わせは、里芋、筍、鰊の昆布巻き、菜の花です。

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大粒の苺と八朔

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御節料理のスーパースターは、やはり栗きんとんで決まりですね。