異常な暑さが続きましたが、9月に入ると少し凌ぎやすくなりました。気づかないうちに秋は訪れています。今夜の献立は去りゆく夏を惜しみ、新たな季節を感ずるものとなっています。店主の冴えわたる術により楽しい宴を過ごすことができ、数多く揃えられている日本酒も充分に堪能しました。

屋  号:馬車道大かわ

住  所:横浜市中区太田町4丁目48番地

電話番号:045-323-9393

営業時間:11時半〜14時半、18時~22時(LO20時半)

定  休  日:日曜日

【先付】大きな蓮の葉に盛られた湯葉のすり流し あわび・帆立・海老・桃。桃が出汁と溶け合っています。

【向付】勝浦の鰹、大原の鯛。後者は広島の藻塩でいただきました。鰹の上手さは出色でした。

【お椀】なごりの鱧、大分産の初物の松茸、茄子のお吸い物。まだ9月を迎えたばかりですが、お椀の中は秋の様相です。

【八寸】左上から時計周りで、おひたし いくら添え・卵黄の味噌漬け・会津の馬肉 特製味噌添え・銀杏 帆立 秋刀魚の松茸巻・胡麻豆腐・名物の鯖寿司。お膳はまさに秋色一色です。

【お凌ぎ】鮎の一夜干しそうめん 鮎とぶどうとの意外な組み合わせは絶妙な味わいです。鮎の肝をそうめんと一緒に口へ入れるとこの上ない幸福感に充たされます。器は過ぎ去ろうとする夏を感じざるを得ません。

【焼き物】宮崎牛の炭火焼きです。西洋わさびの味噌和えとの相性が最高です。

【ご飯】焼いたアマダイの頭を炊き込んだ玉蜀黍ご飯です。

【水菓子】梨のシャーベット・クリームブリュレ・抹茶最中アイス。緑色のストローはスギナの仲間で砥草です。