横浜は関内周辺に数多くのフレンチレストランを擁します。今夜は、知人のご紹介によりフランス南部のプロヴァンス地方と南東部のアルザス地方で11年間修業された大垣シェフのお店へ伺います。重厚な門構えですが、飾らない室内はアットホームです。地中海に近いプロバンス地方と山岳地帯のアルザス地方で地域性豊かな料理とワインとのマリアージュが楽しめます。また一軒大人の隠れ家を見つけることができました。

屋   号:Vers par Naomi Ogaki

住   所:横浜市中区北仲通2-30

電話番号:045-323-9338

営業時間:18時-26時

定 休 日:日曜日、第1及び第3月曜日

URL:http://www.naomi-ogaki.com

【プロローグ】 スタイリッシュなサインボード。素敵なアイキャッチです。

【パテ・アン・クルートの全容】 お店の看板メニューで、鶏・豚を中心とした挽肉とその間に鶏の胸肉、アクセントとしてピスタチオ、仕上げにコンソメゼリーを加えたパイです。

【パテ・アン・クルート】 これをお目当てに来店されるお客様がいるほどの人気メニューですが、しばしば売り切れとなることも。

【プロヴァンス地方アヴィニョンのレストラン】 大垣シェフが5年間勤務したクリスティアン・エティエンヌ。

【ジャナス シャトーヌフ・デュ・パプ】 創業は1973年と比較的日は浅いですが、シャトーヌフ・デュ・パプのトップ生産者として名をはせています。

【真鯛と季節野菜のタルタル仕立て】 真鯛とニンニク、ハーブでソテーした野菜とレモンドレッシングで合わせてあります。

【砂肝のコンフィと海老原ファームのルッコラのサラダ】 長時間弱火で煮込んだ砂肝のコンフィと苦味がしっかりしたルッコラとのサラダ仕立てです。フレンチの砂肝はとても柔らかく、全く別物となります。

【黒板メニュー】 席だけ予約して、料理はお任せで頼みますとわくわく感を楽しみます。

【ブーダンノワール】 看板メニューの一つです。豚の頭、皮、内臓とともに香味野菜も混ぜ合わせ、仕上げに豚の血でまとめたフランスの伝統料理です。定番の組み合わせのりんごとマッシュポテト添え。

【スズキのヴァプール、海老原ファームのインゲン、キュウリのバジルソース】 蒸したスズキにニンニクを少し効かせたバジルソースを合えています。海老原ファームとは栃木県下野市の農園で都内ホテルや有名店へ卸しており、どの野菜も香り豊かで美味しいです。

【アイルランド牛ヘレフォード種、肩肉の赤ワイン煮込みと根セロリーのピューレ】 100%牧草だけを食べて育った牛のバラと肩の間の肉をゆっくり赤ワイン煮込みしています。濃厚な味わいに赤ワインが合います。

【ワインセラー】

【ドメーヌ・ブレッシー・マッソン・ラストー】 赤い果実、胡椒、ヴァニラを感ずる香りが特徴で、味わいは濃厚です。タンニンが強く酸が柔らかな南仏らしいワインです。

【オーナーシェフ自ら黒トリュフを】

【オーストラリア産黒トリュフのリゾット】 真冬で旬を迎えたオーストラリアの黒トリュフに悩殺されます。

【イタリア産赤肉メロンとジャスミンクリームのパフェ】 赤肉メロン、白ワインゼリー、ジャスミンのクリーム、メロンシャーベット、ヨーグルトシャーベットを合わせた大人のパフェです。パフェを口にしたのはおそらく40年振りですが、おじさんはデザートワインと合わせて美味しくいただきました。

【室内風景】 テーブルは22席、カウンターは8席。ゆったりとした室内で落ち着いた色調。

【ドメーヌ・ド・ラ・ピジャード】 醸造の工程で同じ種類で蒸溜したブランデーを注入することにより発酵を停止させ、糖度を引き上げたプロバンス地方のデザートワインです。フルーツに良く合う逸品。

【カウンターキッチン風景】 中央は大垣オーナーシェフ、その右は荘田店長、左はソムリエ氏。心地良いおもてなしをありがとうございました。

【エピローグ】 玄関は荘厳な大谷石で囲まれています。ちょっと入り難い空気感が好ましい。