「感・即・動 vol.25 チームビルディング」でご紹介しました”VUCA”。
コロナ禍の今がまさに”VUCA”の時代であると言われています。つまり、今まで生きてきた世界が普通の世界ではなくなり、非日常が日常に変わりつつあります。これまでの普通(日常)がこの先に戻ってくるかというと、そうでない可能性が高いと考えられつつあります。この変化は止まらないし、これまでの働き方も変わり、個々の大切にしていること(価値観)も変わっていくかもしれません。そういう新しい日常に、これから私たちは向き合っていく必要があります。
この状況の中で多くの人が先の見えない環境に置かれ、不安や焦り、イライラ、
怒り、虚無感などを抱えながら生きています。

自分自身を整え、前向きに生きていく3つのポイント

Point 1
自分に起きてること(自分が今、何をどのように感じているのか)を把握すること

● 今、自分の周りで起こっていること
・新型コロナウィルス感染拡大

・外出自粛

・豪雨による甚大な被害

・これらに伴う売上げの減少

● その事象に対する感情に気づくこと
・恐れや不安

・イライラ


一般的にネガティブとされる感情が自分の内側で湧き上がっている、またはずっと
感じていることに気づくことです。頭だけで表層的・論理的に理解するのではなく、どんな感情を今、自分が持っていて、その感情や頭の中を駆け巡っている思考がどんな身体感覚として顕れているかに気づくことが最初のステップとなります。


Point 2
その体験(自分に起きていること)を、抵抗せずに受け入れること

次のステップは、それらの内側にある感情や思考に対して、


「今のはなかったことにしよう」

「ネガティブな感情は持たない方がいい」
「こんな考えをしてはいけない」

という思い込みで抵抗しようとすると、余計に自分を取り巻く事象や感情に支配されてしまいます。

それよりも、

「今、自分にはこういうことが起きているんだ」
「今、不安な気持ちでいっぱいなんだ」


Point 3
自分の周りにある「良いこと・上手く行っていること」に意識を向けること

起きていることに抵抗するのではなく、

「では、今、自分の周りに起きている良いことや、自分を支えてくれている“人・もの・こと”は何だろう?」

とアンテナを張り始めると、ネガティブに考えがちだった意識が良いことに向き始め、少しずつ気持ちが落ち着いてきます。

人は基本的に、自分や組織にとってネガティブなことやマイナスなことに意識を向けがちです。出来て当たり前だと思うから振り返るに値しない、こんなんじゃダメだ、もっと出来なければいけない…などと思い込み、負のサイクルを自分の中に作り出してしまいます。

しかし、自分の身の周りに起きている良いことや自分を支えてくれている「人」・「もの」・「こと」は、少なからずたくさんあります。普段(これまで)は気づかなかったこれら「自分の支えになっているもの」に、今こそ意識を向ける必要があります。

今、このコロナ禍にあって、私たちは”新しい日常”と向き合い、望む結果を得ていくためにセルフマネジメントの手法を身につけていってはいかがでしょうか。

文責 株式会社HRラーニング・サーチ 仲本親司