サラリーマンにとって経営企画は花形部署で出世の近道です。電機メーカー時代も経営企画部は鼻息が荒かったことを思い出します。
まず、経営企画の機能をおさらいしましょう。
①社長の経営判断となる現状分析と予測を常に行う
②中長期の事業計画の立案
③予算実績管理と事業部門へのフィードバック
④事業の拡大・買収及び撤退の検討
⑤自社の強みと弱点を把握し課題の克服策を検討
100名以下の企業では、経理・総務部門が経営企画を兼務しています。次に、社長の参謀役が育ちにくい理由を探ってみましょう。守備範囲が広く、幅広い専門知識を必要とします。また、職務の性格上予測が多く正解がない業務ばかりで重責です。これらの業務を一人で背負うことはストレスフルですし、判断能力を養うには切磋琢磨するライバルが必要です。同年齢の管理部門を複数配属し、時間をかけて育てなければ経営企画のスタッフは生み出せません。
社長のご子息をこのポジションに配属することも一つの手です。しかしながら、きちっと方向性を提示し続けなればこの職種は守備範囲が広すぎて一人前に育ちません。例えば、半年や1年単位で様々な分野のトレーナーに付いて学ばせる工夫は必要でしょう。