「広告」と「広報」との相違をご存知でしょうか?英語では前者を「Advertisement」と言い、後者を「Public relations」と言いますが、英語の方が解り易いですね。

「広告」とは、広告主が雑誌・TV・ラジオ・新聞の広告枠を買って、商品や企業の宣伝を行う企業活動を指します。

一方、「広報」とは、情報を受発信することで、新聞や雑誌などの媒体に記事として取り上げてもらうことや、従業員・株主・消費者などのステークホルダーに活動内容を理解してもらうことを指します。企業がブランドWEBを立ち上げて宣伝を行う行為も広報に属します。また、「広報」は、情報発信のみならずそれに対する反響や意見を含みます。お客様相談室による聞き取りやアンケート調査も「広報」に含まれます。

「広報」活動は、戦後GHQにより民主化政策の一環として導入され、それまでの一方的な「弘報」から双方向の「広報」へと形を大きく変えて行きました。

35年前のカシオ計算機の広報室は、経理部の隣に位置していました。同期も2名配属されており、合同社員旅行も行い仲良くさせていただいたのは良き思い出です。「曽我よ、広報とは金を使わずに、日本経済新聞に自社製品をシャープ・セイコー・ヤマハなどの他社に先駆けていかに掲載してもらうよう仕掛けることだ」と職人肌の広報係長から伝授されたことは、今思うと本当に有難いことです。消費者向け製品を取り扱っているカシオ計算機での経験は、30年を経ても色褪せません。