「広告」と「広報」との相違をご存知でしょうか?英語では前者を「Advertisement」と言い、後者を「Public relations」と言いますが、英語の方が解り易いですね。「広告」とは、広告主が雑誌・TV・ラジオ・新聞の広告枠を買って、商品や企業の宣伝を行う企業活動を指します。ネットによる集客サイトの利用費もこれに属します。
一方、「広報」とは、情報を受発信することで、新聞や雑誌などの媒体に記事として取り上げてもらうことや、従業員・株主・消費者などのステークホルダーに活動内容を理解してもらうことを指します。企業がブランドWEBを立ち上げて宣伝を行う行為も広報に属します。また、「広報」は、情報発信のみならずそれに対する反響や意見を含みます。お客様相談室による聞き取りやアンケート調査も「広報」に含まれます。「広報」活動は、戦後GHQにより民主化政策の一環として導入され、それまでの一方的な「弘報」から双方向の「広報」へと形を大きく変えて行きました。
さて、「広告」と「販売促進」との相違点にも触れたいと思います。「販売促進」とはマーケテイングの一部で、「Sales Promotion」と訳します。カタログ・リーフレットによって消費者の購買意欲を促進したり、商品を見やすく陳列する棚やPOPを製作したり、販売数量に応じたとリベートを販売店に供することを指します。「販売促進」は、製造業・小売業・卸売業・不動産業等で行われる企業活動です。
「広告」「広報」「販売促進」は、広告代理店・マスコミ・印刷会社と対応する業者も異なり、それぞれ宣伝企画部・広報部・営業企画部が担います。「広告」と「広報」とを宣伝本部として一本化する法人もありますし、「広報」を経営の中枢として捉えて社長室の一部門に属する企業もあります。
≪グラダナの夜景≫
スペインの団体旅行で唯一夜の散歩を楽しめたのがアルハンブラです。カフェやホテルはヨーロッパの佇まいですが、アルハンブラ宮殿とその門はやはり独特の風景です。ネオンの全くない街並みは、静寂に包まれています。