(1)共通する経営課題

令和5年に訪問した法人のお客様が共通して掲げる経営課題は、「人材不足」です。一定の求職者は存在しているはずですが、優秀な人材は取り合いとなっている様相です。求人サイトで募集しても応募すらないというご意見も共通しています。

(2)求人に失敗する原因を探る

求人に失敗したその原因は何でしょうか?求職者の応募がないことが続くと人気のない業種であると考えてもやむを得ません。しかし、同業他社で求人に成功している企業があれば参考となるでしょう。求職者からの応募を増やす術を検討していきましょう。

(3)求職者の行動を想像した活動

当職も今年の5月の連休明けに求人広告を出稿し、夏の賞与を受給した後に転職する者を狙いました。求人サイトへの60日に及ぶ掲載に加えて、HPに求人ページを再度掲載して業務内容や求められるスキルを丁寧に説明したつもりでした。しかし、期待に反して当職が求める年齢層の求職者は皆無でした。

(4)HPの求人広告のアップデート

HPの求人広告ページが求職者の立場に立って作成されているものであるか、もう一度確認してみました。求職者が知りたいであろう、職場の雰囲気や他の税理士事務所と比べてどんなところに魅力があるのかは、残念ながら代表者が語れるものではありません。そこで、若手従業員男女4名に、求職者へアピールする文書を用意してもらいました。前職も過去の職歴もバラバラですが、同じ方向に向けて業務を遂行していること、組織としてのチャームポイント、そして各自の将来へ向けての考え方が十分伝わるものが用意出来ました。組織が一丸となって求人活動を行なった成果が求人広告ページの価値を引き上げました。

(5)HPの求人広告ページの威力

基本的に、HPを経由して応募してくる事例は稀有です。求人サイトに掲載して初めて求職者の目に止まります。ただ、求人サイトは、残念ながら画一化されているので、自社HPへ誘導しませんと差別化が図れません。さらに、求職者に働き掛けるコンテンツが用意されていなければ、興味を持ってもらえません。

(6)求職者の応募を増やす対策

HPが一般に普及して既に20年を越えようとしています。制作コストもどんどん引き下がり、フリーのプラットフォームも多数用意されているので、自社HPは保有せざるを得ません。一方、求人ページも(5)の通り求職者に訴求出来なければ無用の長物です。HP制作会社に他社を凌駕するような求人広告を作成してもらうことを期待しても無意味でしょう。御社の魅力はどこにあるのか、どこで差別化が図れるのか、見出して求職者に伝わる言葉を選ぶことが必要です。他人によって作りあげられた言葉では求職者に響かないでしょう。

(7)目的を求人に絞ったHPの新設

電子部品の製造業のお客様は、過去5年間継続してパートの求人を行ってきましたが、求職者がなかなか伸びませんでした。そこで、一昨年に目的を求人に絞ったHPの開設に踏み切りました。デザイナー氏によるイメージ画像と社長による業務案内により、求職者数は従前の5倍以上に増えて、十分な人材確保を実現しました。大企業では求人専用のHPやLPの開設は当然ですが、中小企業でも求職者が限定的である運送業や料理飲食店業等では、専用サイトの開設が求められる状況になったのかもしれません。

(8)まとめ

求人サイトの利用とHPの求人ページの充足は、求職者の応募を増やす方法の一つで、採用の確率を引き上げる方法ではありません。ここまでの工程は、求職者への案内状の送付に過ぎません。応募してきた求職者をさらにこちらに向けさせることは、面談や雇用条件に依るからです。

≪倉吉の白壁土蔵の街並み≫鳥取県倉吉市は、江戸時代から大正時代にかけて建築された古い商家と白壁土蔵とが建ち並びます。曲亭馬琴による「南総里見八犬伝」のモデルとされる房州館山十代城主里見忠義は、勢力争いに巻き込まれ、伯耆国倉吉へ転封を命じられました。その後29歳で世を去り、近臣8人も殉死を遂げこの史実が「八犬伝」に繋がったと言われています。と話題の朝ドラに関連する土地でもあります。

【赤瓦五号館】 「赤瓦」とは石見地方の石州瓦を指します。

【赤瓦五号館】 五号館は「久楽」という落ち着いた雰囲気のカフェです。

【玉川沿い】 赤瓦の商店が並ぶ通りです。

【赤瓦十二号館】 「久和」というインテリアショップ。

【雪囲い?】

【木彫】 元帥酒造の店頭の装飾。

【杉玉】にごり酒も純米吟醸酒も卓越した出来栄えです。特に、にごり酒は秀逸でした。

【赤瓦七号館】 元帥酒造本店。倉吉は元帥酒造を訪れるだけでも価値ありです。

【第53代横綱琴桜像】現役時代は横綱北の富士と土俵を締めた力士。

【白壁土蔵群の中心地】 玉川沿いが観光スポットの中心となります。