(1)「コーポレートカラー」の意義
「コーポレートカラー」とは、企業や組織を象徴する色を指し、「シンボルカラー」という言い方もあります。「コーポレートカラー」を定めてロゴマーク、看板、製品、パッケージ、WEBサイトなどで継続して使用することでイメージを浸透させます。「コーポレートカラー」は、企業の方向性を示すことは一定の効果を示し、「コーポレートカラー」を適用した封筒を製作することだけでも社員の意識は変わります。
(2)「コーポレートカラー」の決め方
①色の持つイメージから考える
一般的に“赤”は情熱的、“青”は知的でクール、“緑”は自然や若さというイメージを持ちます。色の持つイメージを選択する方法です。
②業種・領域・ネーミングを連想させる色から考える
空や海に関連する事業であれば“青”、環境やエコを連想させるならば“緑”、日本的なイメージを伝えるならば“赤”、光に関係する事業であれば“黄”となります。一方で、同業他社と重なる可能性が高いというデメリットがあります。
③敢えて「コーポレートカラー」を定めない
一般的な色のイメージと自社のイメージとが一致しない場合には敢えて「コーポレートカラー」を定めないという選択肢もあります。社員それぞれの個性を表現するために、名刺のロゴの色を社員自ら選択させるという企業もあります。このようなアプローチも企業イメージに繋がりますね。
④部門別・事業所別にチームカラーを定める
事業所が海に近い、山に近い、大都会に位置する等の地域性を色で表したり、代表的な製品のイメージカラーを部門別のカラーとして位置づけたり、組織の結束力を高めることを目的としてチームカラーを定めることも有用でしょう。
(3)上場企業の「コーポレートカラー」の実例
金融機関のコーポレートカラーは街中に店舗看板を掲げることから、無意識のうちに刷り込まれているでしょう。積極的にコーポレートカラーを打ち出している上場企業も多いと感じますが、皆様に置かれてはいかがでしょうか?
①“赤” ・・・興奮、若々しい、大胆な
三菱UFJ、au、ヤンマー、トヨタ自動車、ホンダ、いすゞ、キャノン、NTTドコモ、ENEOS、任天堂
②“青” ・・・信頼、強さ
ANA、マツダ、佐川急便、みずほフィナンシャル、かんぽ生命、
③“緑” ・・・平和、成長、健康、希望
ニデック(旧日本電産)、三井住友フィナンシャル、りそな銀行、
④“黄”・・・楽観的、明快さ、光、クリエイティブ、個性的な。
ファナック、ニコン、セブンイレブン、
⑤“シルバー” ・・・バランス、落ち着き、自然な。
ソフトバンク、LECUS、
⑥“橙” ・・・友好的、信頼、陽気。
ファミリーマート
⑦“紫” ・・・創造的、発想力、思慮深い。
ヤフー、VAIO、
≪路面電車の博物館≫
広島電鉄は、旧京都市電・旧大阪神戸市電で活躍した車両を譲り受け、路面電車の博物館と呼ばれています。37年振りに旧京都市電と再会できることを楽しみに広島を訪問しました。

【紙屋町東】朝食前30分待っての旧神戸市電582号機との邂逅。

【江波車庫】6号線と8号線の終点で、旧京都市電6両が所属しています。修繕庫の奥に旧西鉄602号機が寝ていました。

【千田車庫】広島電鉄本社の隣に位置する千田車庫は、展望デッキが用意されており、手前に旧型車両が休憩しています。旧神戸市電582号機と1156号機が仲良く寝ていました。

【日赤病院前】翌朝は旧神戸市電1156号機が1号線に入りました。

【広電本社前】旧大阪市電762号機と旧神戸市電1156号機とが交換します。1156号機はこの後千田車庫に入庫して長い休みとなります。

【千田車庫】入れ替えにより旧大阪市電768号機が正面まで出てきました。千田車庫は入庫と入れ替えで午前中は慌ただしいです。

【鷹野橋】旧京都市電の交換シーンをようやく収めることができました。

【鷹野橋】路面鉄道では珍しいSカーブで、旧型車両を待ちます。撮影チャンスが少なかった旧大阪市電913号をようやく収めることができました。

【日赤病院前】1942年製造の652号機が貸切車として出庫してきました。

【日赤病院前】旧大阪市電762号機と652号機との交換は、残念ながら叶いませんでした。

【日赤病院前】今日は旧神戸市電582号機を4回捉えることができました。

【広電本社前】旧京都市電1905号機の車名板。

【広電本社前】千田車庫への引き込み線と旧京都市電とを組み合わせました。

【袋町】旧大阪市電913号で移動中に、652号機との交換の機会に恵まれました。先頭の小窓は913号機とすぐに判ります。

【十日市町】横川駅方面(左)と広島駅方面(正面)と江波方面(右)の交差点は、比較的撮影しやすいポイントです。本日最後の旧型電車の撮影となりました。
