①「ラップ口座」とは

「ラップ口座」とは、証券会社が投資家に合う投資戦略やポートフォリオを提案し投資一任契約を締結し、投資家に代わって証券会社が資産運用する金融商品です。通常かかる売買手数料はかかりませんが、預けている財産に対してラップフィー(投資顧問料、取引等管理手数料)が支払われます。これにより、投資家の運用資産残高が増加すると証券会社の手数料収入も増加する仕組みのため、投資家と証券会社が資産を殖やすという同じ目標を共有することとなります。

米国では1970年代後半に始まりましたが、日本では1990年代後半に導入されました。2004年の法規制の緩和によりようやく商品力を備え付けてサービスを提供する証券会社が増えました。

②「ラップ口座」のメリット

「ラップ口座」のメリットは、投資をプロに委託し、リスク許容度などをきめ細かく決めることができる点です。

③「ラップ口座」のデメリット

顧客の資産でリスク分散を行うため、投資単位が数千万円から億円単位と大きいことで、富裕層向けの商品と言えます。

④「ファンドラップ」とは

契約金額を数百万円に切り下げて投資対象を投資信託に限定した「ラップ口座」を「ファンドラップ」と呼びます。

⑤「ファンドラップ」のデメリット

ファンドラップのデメリットは、ラップフィーが高い点です。証券会社によって報酬率は異なりますが、1%弱から2%弱となります。運用難の時代に1%の運用コストは運用成績を大きく損ねます。そもそも分散投資を目的として組成された投資信託をさらにプロの力を借りて複数選択させてまで投資する必要があるのでしょうか?運用期待利回りとコストの高さとをきちんと比較できれば「ファンドラップ」の商品力を判断することができるはずです。

 

《写真の解説》

霧島神宮は、天孫降臨伝説の主役・ニニギノミコトを主祭神として6世紀に創建された格式ある神社です。木々に囲まれた境内は、神聖な空気に満ち、参道先には第21代当主島津吉貴の寄進によって約300年前に建立された朱色の社殿が立ちます。

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三の鳥居で、鳥居の間に見える社殿は本殿です。

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三の鳥居から本殿まで100m以上も離れています。参道の杉も巨木が立ち並びます。

 

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社殿前庭の右隅にある高さ35mの巨大な杉が御神木です。樹齢は約800年で南九州の杉の祖とも言われています。

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御神木の高さ8mほどの場所に「烏帽子を冠り、手を合わせた神様の姿」が見えます。肉眼ではかなり小さいので見落としそうです。

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手前から「勅使殿」、「拝殿」、「幣殿」、「本殿」と連なります。

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植物の顔料、貝殻、ニカワで極彩色に着色された、伝説の生き物である獏と獅子が施され、大陸からの影響を強く受けていることを示しています。

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広い境内で静けさを感ずる場所もあります。

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連なる重厚な屋根に様式美を感じます。