別荘地は、約20年前から軽井沢とその周辺を除き、取引実績は非常に少ないのが実情です。別荘地が取引される実例は次の通りだそうです。
- 定年退職された方が第二の人生を過ごされることを目的として家屋付きの物件を購入される場合
- 隣地の方が景観維持を目的として購入される場合
先日、ご主人様が購入した別荘地を買いたいという東京の不動産会社から電話が入ったので、売買手続に際して同席して欲しいというご依頼がありました。地図で所在を調べたところ名も知らぬ山奥で農道が建設されるような場所でもないので、大手不動産会社の営業部長に本件の仲介を含めて相談に乗って欲しい旨のメールを送付しました。すると1時間もしない間に詳細に調べたメールが返信されました。結論から申しますと、本件は不動産詐欺でした。複数の不動産会社で構成される詐欺集団は、別荘地を手放したいと願っている方々の心理状況を読み取って、換金出来ずに不良資産化した別荘地の地主を登記簿や管理組合の名簿等から所有者を探し出して、買取りのため面談したいという電話勧誘を頻繁に行って次の手口で搾取するそうです。
- 契約後に法外な測量費用を請求するケース
- 工事に入るため先に権利を移させて欲しいと権利書と手付金を収奪するケース
残念ですが、別荘地を転売することはできないものと腹を決めて、このような詐欺話しには絶対に乗らぬようご注意下さい。
《写真の解説》
ハワイ島のキラウエア火山です。活動中の火口には近づけませんが、トレッキングできる休止中の火口もあります。下まで降りることができますが、乾燥した別の惑星に降り立った気分となります。怪獣映画で出てきそうな風景は、日本では見られません。