「あおぞら銀行」とは、経営破綻して一時国有化され、長期信用銀行の一角であった日本債券信用銀行を前身とします。40年前は、旧帝大か早慶しか入行できないエリート集団でした。もともと重工業の産業育成を目的とした銀行で、高度な金融商品を専門に扱う金融機関でした。プロジェクトファイナンスで連携する機会がありましたが、頭のキレ方は凄まじかったことを強く記憶に残っています。個人向け商品は金融債等に限定されていたため店舗数は少なく、現在も全国で19店舗しかありません。現在は、普通銀行として企業向け融資を行うほか、広く資金調達するため個人向け普通預金の獲得にも注力しています。銀行出身者の視点から「あおぞら銀行」をお伝えします。

①「あおぞら銀行」の最大の特色

最大の特色は、日本の金融機関で最も金利が高い点です。普通預金も定期預金も年0.2%(変動金利)となります。

②他行に比して高い金利が提示できる背景

「あおぞら銀行」は、自行のATMを設置せず、ゆうちょ銀行のATMからの預入引出に頼っています。ATMは1台3百万円、毎月の管理費は30万円要します。この固定費の負担をゼロとして、幅広く資金を調達する原資を確保しました。

③「あおぞら銀行」の口座開設方法

インターネットによる方法と郵送の2つが用意されています。インターネットによる申し込みは、運転免許証を画像データとして添付するだけで、非常に簡素化されています。昨年は口座開設に殺到したため、開設まで1ケ月以上要した模様です。10月に手続きしたところ3週間でVISAカード付のキャッシュカードが送付されました。

④「あおぞら銀行」を利用する場合の留意事項

「あおぞら銀行」は、他のネット銀行と同様に預金通帳が発行されません。口座番号が不明瞭となる可能性がありますので、財産管理手帳等に口座番号を控える必要があります。預金通帳がないので、公共料金やカードの引落口座として利用するのは向いていません。定期預金と同様に纏まった資金を預けたままとすれば、預金通帳も必要としません。

⑤預金の分散方法

「あおぞら銀行」の預金もペイオフの対象となります。従って、預金の上限の一つの目安は10百万円となります。バブル崩壊後に破綻した金融機関は、2011年の日本振興銀行を最後としており、再発の可能性は低いと考えます。ただ、金利が高いことだけを理由に一か所に集中することは避けましょう。

≪長野県小布施町 妻恋薬師≫ 小布施町の北東部には雁田山というなだらかな山が横たわっており、3つの寺院が立ち並びます。

【馬頭観世音】 怒りが強ければ強いほど馬頭観音の人を救う力が大きく、また馬は大食であることから人々の悩みや苦しみを食べ尽くすと言われています。

【浄光寺】 厄除け、水子供養、がん封じ、息災延命に訪れる人々が多い真言宗の寺院です。

【自然石の石段】 山から掘り出された石をそのまま並べた石段。

【薬師堂①】 1408年に建立された薬師堂は14年前に葺替工事を終えており、美しい屋根を誇ります。

【薬師堂②】

【薬師堂③】