令和5年に入り3月末までに「株式分割」が行われた銘柄は、50を越えました。「株式分割」とは、発行株式を2〜10倍に増やすことにより、株価を引き下げさせます。日本証券業協会が、投資家からアンケート調査により望ましい投資単位を諮ったところ、50万円未満という回答が得られました。優良銘柄と呼ばれる上場株式の多くは、投資単位が1百万円を超え、中には8百万円に達する銘柄もありました。投資単位を引き下げることで、投資家の裾野を広げる効果があります。この3ケ月間で「株式分割」が行われた銘柄は、ファーストリテーリング、信越化学、ディスコ、オリエンタルランドなどが挙げられます。一方、「株式分割」を行なった銘柄が、その後着実に株価が上昇していることが多いという経験則があり、「株式分割」が発表されると値が釣り上がるという現象も生じます。投資単位が1百万円を超える優良銘柄がまだまだ散見されますので、今後の動向に注目せざるを得ません。
≪旧日中線のしだれ桜≫ 国鉄旧日中線の跡地(福島県喜多方市)に約3キロに渡って約1,000本のしだれ桜が立ち並んでいます。