金融機関の窓口業務は、その業務フローやシステム設計の相違から、予約から手続開始までのリードタイムに金融機関の間で大きな差が出てきました。また、同一の金融機関でも、支店によって利用客の母数の違いから手続可能日までの期間がかなり異なることも明確化してきました。店舗の統廃合が行われると、その傾向が顕著となります。特に、相続手続は、居住者が多い店舗よりもターミナル駅に隣接する店舗の方が、予約を確保しやすい模様です。都市銀行13行の護送船団時代は、サービスも均一化されていましたが、金融機関ごとに色合いがかなり異なってきました。
さて、令和5年3月現在で見たメガバンクの相続手続の相違点は、
①赤の相続手続は、早い時期から店頭で相続センター担当者と電話会議にて処理する方法が採用され、作業時間は従来から迅速でした。さらに、最短で翌週にはネットで予約が取れるよう、担当者が配置されています。現時点では、最も効率的な運用で、最速の対応が実施されています。
②青の銀行の相続手続は、各支店の相続担当者が対応します。直接面談できるので、気兼ねなく質問が出来ます。一方で、相続担当者が限定されている模様で、予約から実行までの期間が横浜地区では最低3週間も要します。
③緑の銀行の相続手続は、混雑ぶりが目立ち予約確定まで時間を要します。ネットでの予約手続が煩雑ですので直接電話で予約することをお薦めします。さらに、弁護士や税理士がご相続人様に代わって相続手続を行える支店は、神奈川県内で3箇所程度に集約されているので、予約がなかなか取れないという二重苦で、顧客の選別化を図っているように映ります。
④ちなみに、横浜銀行の相続手続は、予約開始が1週間前からという独自路線を敷いています。飛び込み客を想定しているのでしょうか。
⑤同じ地方銀行でも静岡銀行やスルガ銀行は、本拠地ではないこともあって事前予約を必要とせず、当日直接出向いても手続が可能で、利便性の高さを示していています。
≪白津の桜≫ 福島県猪苗代町川桁に位置する白津八幡神社の桜は、墓地に植えられたしだれ桜が見事です。シダレザクラ2本、エドヒガン9本、カスミザクラ2本、ウワミズザクラ1本が共演します。梅の開花時期とも重なり、磐梯山の絶景との組合せも素晴らしいです。