令和4年における富裕層への税務調査結果が報告されました。調査件数は2943件で、1件当たりの申告もれ所得金額は3331万円に達しました。所得税の実地調査1456万円に比して2.3倍に及びます。申告漏れ所得金額の総額は980億円で過去最高で、追徴税額の総額は183億円に上ります。
さて、国税庁の定める「富裕層」とは、有価証券や不動産の大口所有者・経常的な所得が高額な個人・海外投資等を積極的に行っている個人を指します。具体的な基準値は公表されていませんが、過去の内部資料では次の10項目のいずれかに該当する者となっています。あながち現代でも通用する基準かと考えます。

① 有価証券の年間配当 40百万円以上
② 所有有価証券 8百万株以上
③ 貸付金の元本 1億円以上
④ 貸家などの不動産所得 1億円以上
⑤ 所得合計金額 1億円以上
⑥ 譲渡所得や山林所得の合計 10億円以上
⑦ 取得資産 4億円以上
⑧ 相続などの取得資産 5億円以上
⑨ 非上場株式の譲渡所得 10億円以上 又は上場株式の譲渡所得1億円以上かつ45歳以上の者
⑩ 継続的又は大口の海外取引がある者 または①から⑨の該当者で海外取引がある者

≪末廣酒造(会津若松市)≫ 創業は江戸時代後期の嘉永3年(1850年)。酒米は山田錦(兵庫産)が中心ですが、県の指導もあり地元の夢の香の使用量も増えているそうです。嘉永蔵は昔ながらの手作りの限定酒が造られており、お土産に最適です。宿泊先の奥飯坂穴原温泉のホテルで供された日本酒も末廣でした。