「蒔絵」とは、漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀を蒔くことで器面に固定させる技法もしくは製品を言います。「蒔絵」の作品は400年も前から欧州などに輸出され、今でも海外では「Maki-e」と呼ばれております。また、貝殻の内側・虹色光沢を持った真珠層を切り出した板状の素材を漆地の表面にはめ込む「螺鈿(らでん)」は「蒔絵」と併用されます。本日は、元禄時代の貴重な香箱と吸物椀を学術目的の写真として撮らせていただきました。香箱は源氏物語の和古書を模したものが4つ収納されています。吸物椀は、蓋の裏に20にも及ぶ農耕作業が「蒔絵」で表されています。伝統工芸を愛でる貴重な機会をいただきありがとうございます。

屋    号:大和屋商店

住    所:足柄下郡箱根町宮ノ下224

電話番号:0460-82-2102

営業時間:10時~17時

定 休 日:火・水曜日

最寄り駅:箱根登山鉄道宮ノ下駅 徒歩8分

【源氏物語蒔絵香箱】

【表溜塗 蓋裏絵替り農耕の図蒔絵 吸物椀 20客】