今回から2回にわたり、「感・即・動」は、コーチングについてご紹介致します。コー チングという言葉はの語源は、「馬車」というのをご存知でしたか?大切な人を、その 人が臨むところまで送り届けるという意味です。現在では、スポーツの世界やビジネス のシーンで当たり前のように使われています。!

コーチング とトレーニング(ティーチング)

コーチングとトレーニングは対極にある指導方法ですト レーニングでは解答(やり方)を教えるのに対し、コーチ ングで解答を教えません。! トレーニー本人の可能性を信じているからです。
 教えることの善し悪しは一概には言えませんが、現在の 市場環境のように答が解らない時の指導法にはコーチン グが適しています。
コーチ(coach)の語源には先ほどお伝えしたように、 馬車の意味があり、トレーニング(training)の語源は列 車(train)です。つまりトレーニングというのは大勢の受 講者を列車のように同じレールの上に乗せて一律に訓練 する方法であり、それに対してコーチングは一人一人を馬 車に乗せて運ぶように個々の状態に合わせてレベルアップ していく方法です。効果的な育成のためには トレーニング→コーチングという連携が必要になります。コーチング とトレーニングの詳細は違いは下表をご覧ください。

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コーチングの重要な2つのポイントと実施方法

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コーチングで重要なポイントは2つ。1つは、目的地(ゴール)は 本人が決めます。そして、もう1つは、やり方も本人が決めます。目 指すのは、対等で自立した関係です。コーチングの実施方法は、右図 のように、コーチとコーチを受ける人が互いに会話を交わすことによっ て行なわれます。また、コーチングは、教えるのではなく、「引き出 し」、「整理し」、「見通しをつける」プロセスを支援することで、 「行動が起こりやすい環境設定」を行ないます。

コーチングサイクルとコーチの役割

コーチングサイクルとは、コーチとコーチを受ける人がお互いに会話を交わしながら、ある一定の会話の流れをつく ることです。そして、コーチの役割は、コーチを受ける人にとって、マラソンの伴走者であり、サポートする人、そし て、鏡になる人です。コーチングスキルを用いて、相手の目標達成をサポートすることです。ティーチングやカウンセ リングとは全く違う手法で支援をしていきます。

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4つのタイプとコーチングスタイル

コーチを受ける人を『意欲』と『能力』で4つのタイプに分類します。それぞれのタイプの特徴を理解して、【支援 する行動】と【支持する行動】を組み合わせてコーチングスタイルを以下のように決めます。

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文責 株式会社HRラーニング・サーチ 仲本親司