現在、新型コロナウィルスが世の中で大きく影響を与えています。皆様も少なからずその影響があるのではないでしょうか。私自身も予定していた研修の多くが中止や延期となっています。そんな時だからこそ、ジタバタせず、敢えて、自分と向き合う時間を持とうと思い、この”リトリート”というテーマにしてみました。
仕事に忙しい毎日。心からリラックスするのはもちろん自分と向き合う時間などほとんど取れないという方が多いのではないでしょうか。しかし、ポジティブに前に進み続けるためには自分と向き合ってゆっくり休みを取ることは必要なことです。いつも頑張っている自分へ、「リトリート」してみることをお勧めします。

どんな毎日を過ごしていますか?

毎日忙しく、職場と家庭を往復する毎日…そんな方はいませんか?1日があっという間に過ぎ去ってしまいその日を思い返す暇すらないという方もいるかもしれません。疲れが溜まってくると、「全部忘れてどこかに行きたいな、どこか遠くでのんびりしたいな」と思うことはありませんでしょうか?知らず知らずのうちにストレスが溜まらないように、せめて休みくらいは全てを忘れてリラックスできたら嬉しいと思いませんでしょうか。

仕事と日常との境目の折り合いをつけるのが難しい

ところが今日は何もしないと決めていたとしても、いつもと同じ家、同じ部屋にいたのでは何かと気になるところが目に付いてしまいます。後で整理しようと思っていた棚や後で掃除しようと思っていた机周りなど、結局手をつけたなんていう経験はないでしょうか。そうするとお部屋は綺麗になりますが、全てを忘れてリラックスしきることができません。同じ環境にいると日常との境目が曖昧になってしまうのが難しいところです。

ストレスをコントロールする4つの”R

知らないうちに溜まってしまうストレス、健康な心でいるためにも意識的にコントロールすることが必要です。ストレスをコントロールするためには、4つのRが効果的とされています。
その4つとは、以下の4つです。

「リラクゼーション(Relaxation)」
「レスト(Rest)」
「レクリエーション(Recreation)」
「リトリート(Retreat)」

■ Relaxation (リラクゼーション)

強い身心の緊張を、ひととき緩めること。最も確実にリラックスする方法は「腹式呼吸」。息を吐くときにリラックスさせる副交感神経が優位になるので、丁寧に、ゆっくりと吐き出すのがコツ。

■ Rest(レスト)

肉体の疲労を取り除く「休憩」のこと。睡眠、マッサージ、ソファでくつろぐなど、身体を休める行為は時間の長短に限らず、ここに含まれる。

■ Recreation(レクリエーション)

遊びや娯楽を通して、気分転換を図ること。楽しいひとときを過ごすことで、沈滞した状態から、新たな自分を「Re(再び)create(創造)」できる。スポーツ、楽器演奏、散歩やサイクリング、曽我先生のような写真撮影など、ビジネスマンが楽しめるレクリエーションは幅広い。

■ Retreatment(リトリートメント)

いわゆる「転地療法」。普段いる場所から物理的に距離を取ることで、仕事の疲れを癒す方法。中でも効果的なのは温泉と森林浴。森林や温泉では五感が心地よく刺激されるので、溜まったストレスを洗い流してくれる。

注目したい「リトリート(リトリートメント)」

「リトリート(Retreat)」とはそもそもは逃避や避難するといった意味をもっていますが、そこから派生して仕事や家庭のことなど、日常生活からいったん離れる時間を持つことで、心身をリセットしポジティブに日常生活を再スタートするという意味で使われています。

では、どんなことをするのが「リトリート」なのか?

非日常の空間で、日常と離れて自分と向き合ったり、新たな体験をすることです。リゾート地などいつもとは違う場所で気分転換したり休養をとって新たな活力を得ることを指します。私が行なっています禅寺や自然の中にあるリゾート地のキャンプ場やグランピングを会場にした研修などは文字通り非日常の空間で過ごすリトリートな研修です。

リトリート」することのメリット

毎日忙しく、職場と家庭を往復する毎日…そんな方はいませんか?1日があっという間に過ぎ去ってしまいその日を思い返す暇すらないという方もいるかもしれません。疲れが溜まってくると、「全部忘れてどこかに行きたいな、どこか遠くでのんびりしたいな」と思うことはありませんでしょうか?知らず知らずのうちにストレスが溜まらないように、せめて休みくらいは全てを忘れてリラックスできたら嬉しいと思いませんでしょうか。

一旦、日常から離れることでポジティブに再出発できる

どんなに気分転換したつもりでも、いつもと同じ場所にいては100パーセント解放されることは難しいです。数日でも逃避と言えるほど非日常を味わうことでしっかりと気分転換と休養を取ることができます。


自分と向き合うことができる



忙しく過ぎてく毎日では、その流れに乗るだけでも精一杯。何を望み何を考えているのか、自分と向き合う時間など取れないというのが正直なところではないでしょうか。
また、様々な情報が溢れており自分の中から湧き出るイメージを自分自身が掴みにくいという状況に陥っているのかもしれません。自分の直観力や想像力と向き合うことは、オリジナルのアイディアを生むためにも大切なことです。


自分に合うリトリートが必ずあり、プラスαも見つかる



どんなふうにリトリートしたいかは人それぞれです。日常を離れ、さらに自分は何をすれば気分転換になるのか、くつろぎを得られるのかによって合うものを選びましょう。例えば…

温 泉:体へのお湯の効果はもちろん、自然に囲まれた環境も心をほぐしてくれます。秘境の温泉など電波の届かない場所を選べば、
多すぎる情報や電話・メールから解放されてリラックスもできます。


森林浴:森の癒し効果を最大限に得ることのできる森林浴。自然の森の中で聞こえてくる音や香りを楽しみながら、ゆっくりと森の中
を散策すれば、疲れていた心と体が元気になりそうです。


瞑 想:自分の内から湧き出るものを捉えることができる瞑想。自分らしく生きるため、オリジナリティーのある質の高い仕事をするために、瞑想は効果的です。非日常の場所で行うことで、より
深く自分とつながることができそうです。

疲れた心と体を癒すのに効果的なリトリート。自分では疲れていないと思っていても、知らず知らずのうちに蓄積されたストレスは誰しもあるものです。リフレッシも兼ねて週末はリトリートに出かけてみてはいかがでしょうか。

文責 株式会社HRラーニング・サーチ 仲本親司