税務調査は、例年黄金週間明けから12月上旬に実施されます。ところが、今年は当方ですら既に確定申告直後に1件、黄金週間明けに1件とハイペースで実施されます。特に、後者は1月決算法人で申告期限である3月31日の前日に所轄税務署から調査依頼の連絡が入りました。

前倒しで実施される税務調査の背景を次の通り推察してみました。
① 会計検査院は、税務署による税務調査が適切に行われているか監理監督します。昨今では、税務調査で追徴する税額を増やすことよりも検査件数を増やすことに重点を置くよう指導されており、その結果として調査時期を拡張させたものかと考えます。
② 申告期限前に調査依頼があった法人は、輸出業者で百万円単位の消費税還付があります。消費税増税により還付額も60%増加しており、還付税額が適切であるか早めに確認したかったのではないでしょうか?

仮に、税務調査の頻度が高くなる場合であっても、取引内容を正しく処理し、かつ書類管理を適切に行えば調査対策は8割できていると考えます。
ただ、終了するまで精神的な苦痛から解放されないことは、悩みの種ですが。

税務調査2