コロナ禍でリモートワークの比率が高まり、これにより様々な変化が見られます。身近で生じた2つの事象から、企業活動への影響を考察してみます。

(1)アクセス状況の大きな変化

6月に入ると当事務所のHPのアクセスで2つの大きな変化がありました。新聞報道されるような大きな事象ではありませんが、小売業やサービス業の方々には看過できないことかと思います。

①アクセス件数の急増

当事務所のHPは10年前に開設し、7年前からHPへのアクセス状況(ユーザー数・新規ユーザー数・アクセス数・アクセスキーワード)を月単位で集計してきました。3年前に1年間だけ有料SEO対策を利用しましたが、それ以降は自社対策のみで、アクセス件数は月平均1500件程度で推移しています。HP更新回数は過去3年間月平均で5回と大きな増減はありません。内的要因は変わらないまま5月2,400件、6月3,300件と急増し、7月も3,000件に達しました。アクセス数の原因はリモートワークによりネットへのアクセスする機会が増加しているのでしょう。コロナウイルス対策に関する記事を頻繁に掲載してきましたが、これらへのアクセスは全体の10%程度に過ぎず、投資・人財開発・ぐるめガイド・企業経営等々のコンテンツ全体へのアクセス数が伸びています。税理士事務所のHPですら2倍超増えているので、小売業やサービス業のHPはもっと増えていると推察されます。

②使用デバイスの構成比

使用デバイスは、2017年3月からスマホとタブレットの利用比率が50%を超えました。その後これらモバイル端末の比率は60%近くまで伸びました。ところが、6月からPCの利用率はスマホとタブレットの利用率を逆転し、7月もその傾向が続いています。

(2)ネット利用回数の増加とPCからのアクセス数増加に対する善後策

①休眠中のHPの復旧

ネット環境はアクセス数が増えていないHPは、認知度が著しく低下している可能性が大です。ネットによる情報収集の機会は間違いなく増加しています。HPによる集客が期待できる業種であれば、更新頻度を引き上げたり、画面構成を変更したり、SNSとの連携を図ったり今一度見直しを行って下さい。自社HPへのアクセス数を増やすことは、コストをかけない月4回程度のブログ更新と自社内でのSEO対策がまず第一歩となります。

②モバイル端末対応のHPからマルチ端末対応のHPへ

PCとスマートフォンは画面サイズが異なるため、レスポンシブWebデザインにより閲覧者の端末(PC/SP)に応じて閲覧先を自動で切り替えるのが一般的です。しかしながら、過去5年以内に制作されたHPのうち、スマートフォンやタブレットによる表示を優先させるモバイルファーストでデザインされたものは、PCで閲覧した際に空白が多く、レイアウトのバランスの悪いものとなります。PC利用者が逓減することを想定し、かつHP制作費の圧縮を目的としたものでしょうが、HPは事業者の顔ですのでPC対応も不可欠と言えます。もし、御社のHPがモバイルファーストでデザインされたものであるならば、善後策をご検討して下さい。

【クロアチアの首都ザグレブ】中世の建物が数多く残る美しい街です。観光で巡った1日は、このコロナ禍で良き思い出となっておりますが、また訪れたい街の一つに挙げられます。

【ザブレブ大聖堂】 クロアチアのカトリック教会の中心。ネオ・ゴシック様式の2つの尖塔は遠くから眺めることができます。

【ステンドグラス】 ミサ以外の時間帯は見学と撮影が可能です。見事なステンドグラスは必見です。

【聖マルコ教会】 14世紀にロマネスク様式で建築され、19世紀末にネオ・ゴシック様式に改築され、屋根にカラータイルのダルマチア王国(左)とザグレブの紋章(右)が置かれました。

【ドラツ市場】 “ザグレブの胃袋”と呼ばれる市場で、アドリア海沿岸の果物・野菜・蜂蜜・ハーブ・民芸品が立ち並びます。

【豊富な果物】 こちらで山ほどのサクランボを購入しました。ホテルで食べきれなかったので、次の宿泊先でも楽しんだ程です。

【ヨシップ・イェラチッチ総督像】 19世紀のクロアチアの政治家で、国民的な英雄です。

【イェラチッチ広場】 ザグレブ中央駅前から広がる新市街と旧市街カプルト地区の間にある商業地区。ドラツ市場はここから徒歩5分。

【ズリニェヴァツ公園】 ザグレブ中央駅からイェラチッチ広場までの道中に整備された公園です。

【アートパビリオン】 ザグレブ中央駅の北側にある大きな展示場です。黄色の重厚な建物は美しい容姿を誇ります。

【ザグレブ中央駅】 ホームの案内板です。