三菱UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行及び三菱UFJモルガンスタンレー証券(MUFGグループ)は、預金者や投資家の判断能力がなくなった場合に、予め登録する代理人が本人に代わって預金の入出金、解約・投資信託の売却、貸金庫の開扉等を行える「予約型代理人」制度を設けました。これまで、判断能力が不十分な親の財産管理は、「成年後見人制度」が公的制度として設定されています。しかしながら、裁判所により指名された成年後見人による横領が相次いだり、弁護士等への報酬負担が高額となったり、運用の難しさを内包しています。裁判所による任命を要さない「家族信託」は、管理財産の対象が預貯金に限定されており、有価証券は対象外です。「予約型代理人」制度は手数料も不要で、日常的に使用する預金管理を親族が代わって行え、窓口での手続きだけで利便性が非常に高いです。次回以降、他の金融機関で用意されているサービスをご案内します。

  • 取引の流れ

①預金者が三菱UFJ銀行等に「予約型代理人」制度の利用申込に係る予約を取引支店に入れます。

②窓口に持参するものは、取引印・本人確認書類です。代理人の同席は不要です。

③手続後は通常の預金取引や有価証券投資を行うことができます。

④預金者の判断能力が乏しくなった場合には、代理人は、医師による『診断書』と預金者と代理人との関係が判る書類(『戸籍謄本』等)を持参します。また、代理人名義の普通預金口座の開設を行います。

  • 代理人が代わって行える取引

①円預金の入出金と口座解約

②外貨預金と投資信託等の売却

③貸金庫の開扉と解約

④住所変更や通帳再発行

⑤取引明細書や残高証明書の発行依頼