「大涌谷」は、箱根火山の火山性地滑りによる崩壊地形で、冠が岳の標高800mから1000mの北側斜面にあり活発な噴気地帯です。約3100年前に箱根火山で水蒸気爆発による山崩れが発生し、堆積物が溜まりました。さらに約2900年前に小規模な火砕流が発生して冠ケ岳ができ、火山砕屑物が積もり大涌谷を形成しました。江戸時代には「地獄谷」「大地獄」と呼ばれていましたが、明治天皇・皇后の行幸啓に際して、明治9年に改称されました。

名物の黒たまごは、立ち入り禁止区域に位置する閻魔台の温泉池のみで製造できます。原因は解りませんが、この場所が唯一の化学変化を招きます。また、通常のゆでたまごよりも旨味成分が20%高いことも実証されています。

最期に、週末は駐車場(112台収容)が満車で2時間近くも待たされ、平日でも1時間近く要します。そこで渋滞回避のため乗用車を停めて、ロープウエイを利用する行程をお薦めします。

屋    号:大涌谷くろたまご館

住    所:足柄下郡箱根町仙石原1251

電話番号:0460-84-9605

営業時間:9時~16時(大涌谷駐車場と同じ)

定 休 日:年中無休

【大涌谷くろたまご館】 黒たまごのオブジェは、記念撮影スポットです。

【大展望】

【掘削】 火山ガス圧低下を目的とした掘削坑。

【大涌谷自然研究路】 平成14年の土石流により通行止めとなっています。

【冠が岳 山麓】

【ロープウエイ大涌谷駅】 開業は1959年12月で、この駅舎は2013年に建て替えられたもの。飲食店も入っています。

【大パノラマ】 富士山の全容が見える撮影スポットです。11月の降水量が少なく、雪がほとんど見えません。午後に雲一つない光景はここでは初めて遭遇しました。

【大涌谷のスーパースター】 本日はくろたまご館の通路でひっそりと佇んでいましたが、文字通りスーパースターです。