“ポンディシェリー”とは、南インドの旧フランス植民地の地名です。フレンチとスパイスとの組み合わせを考案されたシェフは、スパイスを求めて“ポンディシェリー”を初めとしてインドや諸外国を巡ったそうです。2023年6月に鎌倉雪ノ下で開業する際には、迷わず屋号を“ポンディシェリー”と決められました。小町通りを抜けて一本路地に位置する一軒家レストランは、玄関先のローズマリーが迎えてくれます。店内は落ち着いた雰囲気です。さて、フレンチとスパイスとハーブとの組み合わせは、独特の爽やかな後味を残してくれます。アルコール類は全てインド産で、ラム酒・ワイン・ビールはどれも料理に合いました。シェフによる全ての料理は緻密に計算されております。ホールスタッフによる料理の説明は解りやすく、丁寧なサービスに感服しました。女性客が8割以上を占める理由は、お料理もサービスも洗練されているからでしょう。冬にぜひ再訪したいものです。

屋  号:Pondichery(ポンディシェリー)
住  所:鎌倉市雪ノ下1-2-3
電話番号:0467-84-7610
営業時間:11時半~15時 17時半~21時
定 休 日:火曜日、第1&3&5水曜日
最寄り駅:鎌倉駅 徒歩7分

【プロローグ】民家を改装した瀟洒なレストラン。

【今夜のお供①】Sula Brut Cremant de Nasik NV。インドの“ドン・ペリニョン”と称されています。

【小さい前菜】蕪のブラン・マンジェ。柿と梨の甘さが蕪を惹き立てます。

【今夜のお供②】オールドモンク(インドのラム酒)のソーダ割り。

【前菜】鶏白レバー・フォアグラ・牛ハツのテリーヌ、カスメリテイピクルスと無花果、タマリンドマスタード。

【旬野菜のスープ】南瓜のポタージュ。

【自家製パン】白のパンはローズマリー、褐色のパンはガラムマサラが練り込まれています。

【今夜のお供③④】左はSula Shiraz(スラ シラーズ) 2022、右はGrover Zampa La Reserve。どちらもインドのワインです。

【ブレイク①】

【魚料理】JAL空輸によるノルウェー産の鯖のムニエル クローブと熟成バルサミコのソース。アマランサス 小松菜パウダー。

【本日のお供⑤】インドのビール群。

【本日の肉料理①】国産フィレ肉のロースト。ニラの花が彩りを添えます。

【本日の肉料理②】若鶏胸肉のフリカッセ ターメリックバスティライスとライムの酸味。

【ブレイク②】

【ソルベ】スペシャルムクワス。フェンネルシードを砂糖でコーテイングしたインドの清涼菓子。

【本日のコーヒー】カルダモンコーヒー。中東では古くから飲まれており、爽やかで上品な香りが楽しめます。くせになるお味です。

【デザート①】栗のムースとカシスソース、カンボジアペッパー。ワイルドカルダモンのアイス。

【デザート②】自家製マシュマロ アムチュールとジンジャーパウダー、パウンドケーキ。

【ブレイク③】DIY好きのシェフお手製の洗面台。鑑の周りはNゲージのレールです。

【御馳走様でした】素晴らしいお料理を提供していただいたシェフとスタッフの方々。

【エピローグ】