関内に開店した「炭火割烹大かわ 庵(あん)」は、東京の老舗料亭で修業を重ねた店長による季節感あふれる繊細な料理が楽しめます。訪問のたびに、献立はもちろんのことコースの順番すらも組み変え、全く風味の異なる料理が用意され毎回驚かされます。大切なお客様を饗応するに相応しいお店が開店したことは、地元横浜の経済界にとって有難いことです。

屋   号:炭火割烹大かわ 庵

住   所:横浜市中区南仲通3-35 エクセレントⅢ(JR関内駅より徒歩8分)

電話番号:045-211-4446

営業時間:11時半~15時、17時半~22時

定休日:月曜日

【プロローグ】 6名の個室は奥行きがあり、ゆったりした空間が確保されます。

【先付】 枝豆のすり流し 胡麻豆腐 菊

【先鋒】 東洋美人(山口県萩市)

【五品①】 新銀杏と牛蒡の穴子巻、鮎の煮浸し、蛸の柔らか煮

【五品②】 焼き茄子の自然薯かけ、赤の万願寺唐辛子の焼浸し

【中堅】 三諸杉(みむろすぎ) 奈良市。最近は美味しい奈良県の日本酒をあちこちで味わえます。

【お造り①】 小豆羽太(長崎)、達磨烏賊(山口)。ハタの中でも希少性が高い小豆羽太は、もちっとした食感と甘みが特徴です。

【お造り②】 鯵の棒寿司 木の芽と胡麻のしゃり

【猪口】 ひょっとこが楽しい。

【汁物】鱧と淡路島玉葱の小鍋。鱧と玉葱の相性が良く、味わいの深さに驚かされます。

【大将】

【箸休め】 ドウマンガニ(静岡)と糸瓜と蓮根の酢の物。ドウマンガニとは汽水湖にしか住まないガザミの一種です。

【焼き物①】 甘鯛の若狭焼 甘鯛の鱗煎餅 白トウモロコシ(北海道)。鱗煎餅は珍味です。

【焼き物②】 宮崎牛の炭火焼

【蕎麦】 十割蕎麦と下足の天婦羅

【初物】土鍋で炊きあげられた松茸ご飯は、部屋中に味わい深い香りを解き放ちます。

【ごはん】 松茸ごはん(中国雲南省)。8月末ではまだ国産ものは入手できません。中国産でも香りは十分堪能できます。

【水菓子】 無花果の赤ワイン煮 マルカスポーネチーズかけ、ずんだのおはぎ、落雁。

【エピローグ】そもそも「庵」とは風流人など浮世離れした者や僧侶が執務に用いる質素な佇まいの小屋を指します。こちらは、凛とした佇まいのお食事処です。