Vol.107 日本酒9種のペアリングコース(横浜関内)
投稿日 : 2020年11月17日
最終更新日時 : 2020年12月18日
投稿者 : soga-tax
カテゴリー : ぐるめガイド
「炭火割烹大かわ 庵」は今年7月に開店したばかりです。カウンター7席とテーブル6席と限定された客席数は、心温まる供応を受けることができる空間です。今夜はお隣のお客様のお誕生をお祝いする機会に恵まれました。こんな偶然を楽しめる素敵なお店です。同行したビジネスパートナーは日本酒党のため、迷わずペアリングコースを選びました。大間のマグロに3種類の青森の日本酒、蟹の内子には個性の強い純米酒という組み合わせ。一流の料理人の手にかかると海老芋の柚子味噌あえが上質の肴となります。
屋 号:炭火割烹大かわ 庵
住 所:横浜市中区南仲通3-35 エクセレントⅢ(JR関内駅より徒歩8分)
電話番号:045-211-4446
営業時間:11時半~15時、17時半~22時
定 休 日:月曜日
【プロローグ】 日本の様式美は、海外のお客様にもきっと喜んでいただけます。早くその日が到来することを期します。
【先付①】蕪の擂り流しの茶わん蒸し。
【先鋒】 山梨県大月市 旦(だん) 山廃純米 無濾過生原酒。大月産の初顔はしっかりした味わいながらのど越しは心地よいです。
【先付➁】菊菜と菊花と柿の白和え。
【先付③】左は鮟肝、右はもずくとろろ。
【お椀】蓮根餅 巻き海老 銀杏
【次鋒】 青森県の銘酒の飲み比べ。左から鳩正宗(十和田市)・田酒(青森市)・陸奥八仙(八戸市)。陸奥八仙は初めてでしたが、豊かな香りと飲み口の良さが際立っていました。新しい出会いに乾杯!
【お造り】 大間のマグロと長崎のカワハギ。3種類の日本酒がお造りの味を変えてくれる素晴らしい演出です。
【五将】 愛知県常滑市 白老 豊穣。独特の口当たりに少々躊躇しましたが、伏線が用意されていました。
【強肴】 石川県の香箱ガニ。内子と白老の苦みの組み合わせが絶妙で、内子の旨味を十二分に引き出しています。
【中堅】 石川県小松市 農口尚彦研究所 純米 無濾過生原酒。酸味と辛味が口に広がります。個性の強さはラベルだけではありません。
【焼き物①】 愛媛の甘鯛の酒塩焼き。
【三将】 秋田市 新政 瑠璃(ラピス)2019 生酛木桶純米。久方振りにお目にかかりました入手困難な秋田の銘酒。
【焚き物】海老芋の孫芋 黒皮茸 柚味噌。日本酒の肴に丁度良い塩加減。
【副将】 青森市 田酒 純米大吟醸。ずどんと来るこの口当たりこそが田酒です。
【焼き物②】 宮崎牛の炭火焼き。力強い牛肉の脂が田酒には融和します。
【ブレイク】 前回選んだ猪口を覚えていただいており、梟とひょっとこと再会できました。
【大将】 長岡市 久保田 無濾過生原酒 萬壽。なるほど、トリはこちらでしたか、のん兵衛には堪らない品々が並びました。
【ご飯】 愛知県一色の鰻の自火焼き。
【水菓子】左は柿とラフランス 白ワインゼリーかけ、右は粟ぜんざい。中央は金沢の落雁「諸江屋の花うさぎ」で、ドラマ半沢直樹にも出ていたものです。