1年振りで逗子小坪の地魚を求めて、小町通りの海鮮料理店「Femme de bateau AOKI」へ出向きました。こちらは、女将が休業日に漁船へ乗り込み自ら魚を獲り、お客様に振る舞ってくれます。河豚の調理師免許も有していますので、冬は愉しみがさらに膨らませてくれます。今夜は、この秋から出荷された小坪漁港の海ぶどうが先付として提供されました。水温が25度以下では育たないので、神奈川では夏から秋までとなります。一方で、水温が低くなって身がしまり肝も大きくなってきたカワハギは旬を迎えました。岩手の牡蠣も身がしまって滋味が深いです。秋の味覚を十分に堪能し、これらの魚に合わせる日本酒もスタイリッシュな面々が揃いました。

屋号:Femme de bateau AOKI

住所:鎌倉市小町1-5-9

電話番号:0467-53-8339

営業時間:17時半~22時

定休日:水曜日・木曜日

【先付】 TV人気番組で放映された「キャベツウニ」の裏作として、着目されたのが「海ブドウ」です。今年から養殖が開始され、まだ地元のみの出荷ですが今後は神奈川の新たな名物となる可能性ありです。

【先鋒】 茨城県日立市 森嶋 山田錦純米吟醸。爽やかな香りとともに広がる山田錦らしいふくよかな旨味。ラベルの石には「一石を投じる一杯」という思いが込められています。

【お造り①】 帆立のなめろう。帆立の99%は北海道産です。刺身で使われる貝柱は、猿払、サロマ湖、北見地方のオホーツク海で獲れるもので、ボイル帆立は噴火湾で獲れたものです。

【次鋒】 京都市 守破離わをんDRY 混醸。山田錦、五百石、朝日の3種類の原料を使用しています。辛口ですっきりした白身に合う酒。

【お造り②】 カワハギ。夏の産卵を控えた4~5月のカワハギは、栄養を蓄えて美味しく、特に煮付けは絶品です。秋は肝を大きく成長させているので2度目の旬を迎えます。

【副将】 青森市 田酒 特別純米酒。これを選べば間違いなく料理に合います。

【揚げ物】 タコの唐揚げ。

【焼き物①】 牡蠣のバター焼き。岩手県大船渡市赤崎の牡蠣は3年もので大振り。

【大将】 新潟県糸魚川市 DOMAINE WATANABE。全国でも珍しい米造りから醸造まで一貫して生産する酒蔵です。この酒は今年リリースされた新顔です。

【焼き物②】 ローストビーフ。