秋の味覚の王様は、「松茸」です。令和6年は久方ぶりの豊作だそうで、旅先の信州の店頭でも賑わっていました。本日のお品書きには鯛蕪椀と記されていましたが、形の良い「松茸」が入っていました。運が良ければ、年に1度出会える心地よい香りが広がります。お椀や茶碗蒸しのように器に蓋をかぶせ、開けた時の香りを楽しむ食習慣は、和食ならでしょう。お椀ゆえに愉しめる一品です。さて、歳を重ねるごとに、このお椀が絶好の酒の肴と感ずるのは何故でしょうか。地酒「相模灘」が今日も進みます。

屋  号:日本料理 鎌倉阿寓
住  所:鎌倉市二階堂93-25
電話番号:0467-25-3299(要予約)
営業時間:11時半〜15時 17時〜22時
定 休 日:水曜日

【プロローグ】

【季節の八寸】手前左から時計回りで、つぶ貝・柿白和え・蟹ときのこの和え物・マグロの生姜煮・出汁巻き玉子・松風焼き・落ち鮎揚げ・揚げ銀杏。

【本日のお供】地酒「相模灘」。

【お椀】鯛蕪椀。

【お造り】左から勘八・炙り伊佐木・平目・障泥烏賊・鮪・雲丹。

【焼き物】秋鱒親子焼き。秋鱒の脂と卵黄の相性がよく、新しい出会いを感じました。

【煮物】里芋・南瓜・法蓮草・赤いパプリカ。こちらの炊き合わせも酒の肴となります。

【お食事】松茸と竹の子と油揚げの炊き込みご飯。

【デザート】2色の葡萄セリー寄せ・黒胡麻プリン。

【エピローグ】秋を感じさせる暖簾に変わりました。