横須賀湾では稚魚の放流されたとらふぐは、12月から2月にかけて長井港を中心に水揚げされます。とらふぐの呼び方が大阪の「テッポウ」や下関の「フク」と呼ばれることは有名ですが、長崎では「ガンバ」(=棺桶)、富山では「いかふぐ」、大分では「もんぷく」、千葉銚子では「トミ」と呼ばれるそうです。
さて、鎌倉二階堂の「阿寓」は、魚好きには2月が最も良い季節です。お目当てのとらふぐに金目鯛・障泥烏賊・シマアジとどれも引き締まっています。今日はたまたま横須賀産がなく、千葉県大原産の天然とらふぐと相成りました。大原もここ数年黒潮の潮流の変化により水揚げが増えたそうです。大将はとらふぐの“お造り”に加えて“叩き”も用意してくれました。“お造り”より厚めに切って表面だけ油で揚げており、独特の歯ごたえと食感が楽しめます。“お造り”と“叩き”の食べ比べはまさに日本酒が進みます。
屋 号:日本料理店 鎌倉阿寓
住 所:鎌倉市二階堂92-25
電話番号:0467-25-3299(要予約)
営業時間:12時〜15時 17時〜22時
定 休 日:水曜日
最寄り駅:金倉駅東口5番大塔宮行の終点

【プロローグ】

【前菜】季節の八寸。手前左から、自家製からすみ・そら豆・松風焼き・出汁巻き玉子・大和芋・子持ち昆布・車海老の旨煮・牡蠣。左の小鉢はずわい蟹と湯葉のお浸し、右の小鉢は鯛味噌。

【今夜のお供①】相模灘

【吸い物】蓮根餅の澄まし椀。

【お造り】左から時計回りで天然とらふぐ・縞鯵(長崎)・鮪・金目鯛(千葉)・障泥烏賊(小田原)・雲丹(北海道)。中央に置かれているのが“たたき”です。

【揚げ物】天然トラフグと菜花とスナップエンドウの天ぷら

【煮物】真鯛の蕪蒸し。蕪のすりおろしに卵白を加えて固めます。日本酒が進む逸品です。

【今夜のお供②】丹沢山。魚沼の鶴齢や能登の大江山のような後味。

【お食事】天然トラフグの雑炊

【デザート】苺のムース 鶯餅
