Vol.42 横浜の初秋を楽しむ(横浜戸部)
投稿日 : 2018年9月12日
最終更新日時 : 2020年1月2日
投稿者 : soga-tax
カテゴリー : ぐるめガイド
秋の味覚は月単位で変わるほど豊富です。また、季節替わりは名残となる食材も同時に味わえます。食事に夢中になって肝心の仕事の話が先に進みませんが、次に席を合わせた時は、間違いなく円滑な会談となります。これは美味しい食事を一緒に過ごした幸福感が成せることなのでしょう。今夜も箸が止まりません。
屋 号:岩亀
住 所:横浜市西区戸部町5-177
営業時間:17時半~22時半
電話番号:045-231-7683
定 休 日:日曜・祝日
【先付】左から牡丹エビの唐墨和え、名残鮎うるか干し、白瓜海老月冠、銀杏南京、ほうれん草浸し、黒毛和牛ローストビーフ、鱈の子煮こごり。小さなお盆の中においしいものがこれぞとばかりに盛りつけられています。
【温物】うなぎの飯蒸し。出汁とわさびとを加えることによりうな丼とは全く異なる風味となります。この旨さは写真では表現しきれていません。
【お造り】鹿児島の2kgの天然の鯛松皮造り、大分のだるまいか、気仙沼の一本釣りの鰹。この時点でクリーンアップトリオの揃い踏みです。
【揚げ物】石川芋のお饅頭、焼き松茸。西日本の旬を迎えた甘鯛の予定でしたが、大雨の影響で入荷がなく、小柴の太刀魚に変更しこれを蟹の餡掛けとして纏めていただきました。ここからは、ダブルクリーンアップトリオが始まります。
【冷酒】最上の日本料理には日本酒か国内のウヰスキーかワインと合わせるのが王道です。
【お凌ぎ】徳島の天然の岩牡蠣に蛤のゼリー掛け。まだ気温が高く一品冷たい料理を挟むことにより口内温度が下がり、次の焼き物が美味しく感ずることができるという心遣いによるものです。ちなみに蛤のゼリーであることは後日知りました。
【焼き物】赤むつ(のどぐろ)の一夜干し、鼈甲卵、天狗枝豆。赤むつは一晩風の出る冷蔵庫で干したものです。赤むつは上品な脂と旨味が口に残り、その余韻をいつまでも楽しんでいたい逸品です。鼈甲卵は生酒でも純米酒でもどぶろくでも合います。
【焚き物】蕪の風呂炊き。ゆっくり、やさしく蕪を米の磨ぎ汁で戻して自家製の柚子味噌が掛けられています。野菜のうまみが凝縮されて本当に優しいお味です。
【ご飯】松茸の香りをお米が吸うと美味しくなるので、贅沢に松茸を使って下さいました。秋の定番ですね。
【水菓子】葡萄のシャーベット。最後の最後までおいしゅうございました。