Vol.70 「ひやおろし」の季節を迎えました(鎌倉小町)
投稿日 : 2019年10月1日
最終更新日時 : 2020年6月27日
投稿者 : soga-tax
カテゴリー : ぐるめガイド
「ひやおろし」とは、江戸時代冬にしぼられた新酒が劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を越して外気と貯蔵庫の中の温度が同じぐらいになった頃、2度目のい加熱殺菌をしない「冷や」のまま、大樽から樽に卸して出荷されたことからこのように呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。「ひらやおろし」は秋の間にも、瓶の中でゆるやかに熟成を進め、刻々と味わいを深めていきます。
本日は、鎌倉の海鮮料理店「Femme de bateau Aoki」で初秋を堪能します。こちらは静かな佇まいの中で美味しい料理をいただけます。女将自ら漁船に乗り込み、相模湾の地魚を提供してもらえます。
屋 号:Femme de bateau AOKI
住 所:鎌倉市小町1-5-9
電話番号:0467-53-8339
営業時間:17時半~22時
定休日:水曜日・木曜日
【エピローグ】 静かな佇まいのカウンター8席、テーブル席5席。
【ひやおろし】 今年6月18日に発生した山形県沖地震で被災した鶴岡市の加藤嘉八郎酒造の特別純米ひやおろし「大山」。すっきりとしたのど越しで、白身魚の旨味を引き出してくれます。
【なめろう】 本日のなめろうは、しょご(勘八の幼魚)。
【お造り②】 蛸のお造り。
【小豆島の純米酒】 香川県小豆島唯一の小豆島酒造による純米酒で、「うとうと」というネーミングがユニーク。上品な香りが後をひきます。
【お造り③】 地魚の太刀魚の炙り。ゆず胡椒とも相性が良いです。
【箸休め】 今年初めての銀杏です。まだ暑さが続きますが、食卓は秋が到来しています。
【明治4年創業の老舗】 山口県岩国の酒井酒造による純米酒「五橋」は、錦川の伏流軟水と山口県産米のみを使用して醸した純米酒。
【揚げ物】 山芋の海苔巻き揚げ・しらす添え。
【「いなば鶴 強力 純米吟醸酒」】 大正時代に鳥取で育成された酒米「強力」がありましたが、丈が長く大粒で育て難いことから昭和29年に姿を消しました。平成に入って再生産されていますが、鳥取県のみで生産されています。 鳥取市の中川酒造による「いなば鶴」は逸品。
【強肴】 かさごの唐揚げ。眼もしっかり写り込んでいます
【蒸し物】 蛤の酒蒸し。本日の蛤は肉厚の大物です。
【GOZENSHU 9 NINE】 岡山県真庭市の辻本店による蔵の若手9人で造り上げたもの。岡山県産の酒米雄町にこだわっています。
【ご飯】 かに玉 あんかけ玄米おこげ。深い味わいと複雑な食感が楽しい絶品のシメです。