震災の影響もあり、業績悪化にとどまらず倒産・廃業も進むなか、企業としての仕切りなおしの再スタートを切るために、いま、大きな注目を集めている言葉が 【 第2創業期 】 。

「会社を変えたい」と考えている経営者は多いですが、実は、一社員でも同じ思いを持っている人は数多くいます。これだけ多くの人が「変えたい」と頭を悩ませているのに、しかし実際に、上手くいっている会社はほんの一握りです。

「会社を変えられない」本当の理由

そもそも「会社を変える」という取り組みそのものが、よぽどの工夫を凝らさない限り、うまくいかないようにできているのです。なぜなら、進化の過程上、人間は無意識に小集団内での安心した生活を守るため「周りと同じ行動を取ろうとする」習性を身につけています。さらに、人間の脳の構造自体が、現状維持を好む“クセ”を持っているため、「変わることを嫌がる」ようにできています。つまり、社内の誰もが、本能的に無意識に【周りに合わせて“このまま”でいようとする】だから、会社は変わらないままなのです。

なぜ“彼ら”は「会社を変えられる」のか!?

それでもなぜか、「変える」ことができる人はいます。航空大手2社のうちの1社でありながら、業績の悪化で会社更生法が適用された 『日本航空』 を復興に導いた稲盛和夫氏や日本第2位の自動車会社の立場から、国内シェアを12%まで落とし、倒産の危機に瀕した 『日産』 を立て直したカルロス・ゴーン氏など、一部のトップリーダーのなかには「会社を変える」ことができる人がいます。「会社を変えられる」人と「会社を変えられない」人では、いったい何が違うのでしょうか?

だから、あなたも「会社を変えられる」!

繰り返しますが、人の本能として無意識に「互いに“このまま”」を求め合う性質がある以上特別な工夫のない限り、会社を変えることは難しいです。

ではいったい、「会社を変える」ことに成功した経営者は、何を考え、何を行なったのか?

「日産が抱えている問題の解決策は社内にある」と確信したカルロス・ゴーン氏は、COO(最高経営責任者)に就任早々にクロスファンクショナル・チームを立ち上げ、抜本的な経営改革案の作成を指示しました。購買、財務コスト、意思決定プロセスなど、重要な9つのテーマに対して、部門横断的に検討するプロジェクトを編成し、日産の明日を精鋭のミドルに託しました。

このカルロス・ゴーン氏の取った判断は、日産のV字回復の大きな原動力になっていきました。

規模の大小や経営者、従業員を問わず、「会社は変えられる!」という意志をひとり一人が持ち、それを「周りと同じ行動を取ろうとする」習性をプラスに働きかけることにより、会社を変えていくこと(組織変革)ができるのです。

税理士曽我和郎税理士事務所の新たな取組み

税理士曽我和郎事務所を母体とする有限会社ビジネス・ソリューション・ハウスでは、経営者の皆様に人財育成や組織変革をはじめとする様々な経営サポートを開始しました。『変えたくても、どうしても変えられなかった』という壁をいかにして乗り越えることができるのか?マンネリ化した会社を変える必要に迫られている方、いまこそ変革を起こし【第2創業期】をつくりたい方は、有限会社ビジネス・ソリューション・ハウスにご相談ください。              

(文責:HRラーニング・サーチ 仲本親司)