預金利息がほとんど付かないので、証券会社に預けてみたものの、証券マンの奨める銘柄を買ったり売ったりしているだけという方は、意外に多いですね。
「有価証券投資をしっかり勉強しよう」という強い意志がなければ結果として目減りするだけです。また、株式、国債、社債、投資信託、リート等それぞれ投資特性がありますので、投資対象を絞った方が良いでしょう。様々な有価証券に分散投資を実行できるのは上級者に限られます。
投資信託は、複雑な商品設計を施している場合が多く、いわゆるデリバティブ(金融派生商品)が組み込まれていると上級者でも内容を把握するのに苦労します。プロ向けの商品を個人向けに販売している例も多いです。日本における投資信託は4800本も設定されており、どのファンドが投資性向と一致しているか判断することは困難です。
国内株式は投資の王道です。昨今では、配当性向も高めていますし、何より投資判断に必要な情報が他の証券に比して、圧倒的に多いです。株主優待制度を上手に利用する方法もお薦めです。
しかしながら、端株だけ保有していてもメリットは小さいので、株価を見ながら売却することをお薦めします。
個人向け国債は、利回りが大きく引き下がったので現時点では魅力が乏しいと言えます。
社債は、株式に比較して価格変動リスクが小さく、個人向けに1百万円単位でも発行しており、手掛けやすいですが、国債と同様低金利時代では旨味が少ないです。
国債も社債も満期まで継続保有する方が経済的損失は小さく、以前に取得したものは手元に置かれることをお薦めします。
∴ お問い合わせに対する回答としては“まずは投資信託の見直しから開始して下さい”です。
【写真の解説】
1月の風景はスイセンとばかりに、伊豆下田の爪木崎に来ました。前回は20年前に訪問しましたが、遊歩道も整備され番小屋も建てられ、しっかり観光地化しています。全体を説明する写真はありませんが、美しい海と見渡す限りの花畑は寒さを一時忘れさせてくれます。