箱根湿生花園は、湿原を初めとして川や湖沼などの水湿地に生育している植物を中心にした生態園です。日本各地に点在している湿地帯の植物200種類のほか高山植物や外国の山草も含めて1700種の植物が植えられています。季節の花々をのんびり鑑賞できる約90分の散歩コースです。
施設名称:箱根湿生花園
住 所:足柄下郡箱根町仙石原817
電話番号:0460-84-7293
最寄バス停:仙石案内所前
開園期間:3月20日~11月30日(年によって異なります)
開園時間:9:00~17:00(開園期間は無休)
展示施設では「四季の花」の動画が見られます。春でも冷たい風が吹きますので退避施設となります。
ミツバツツジです。町の公園でも良く見かける花ですが、葉が後から芽生えるのですっきり撮れます。
ノリウツギ(糊空木)の新芽です。アジサイの仲間で白色のガクアジサイに似た花を7~9月につけます。樹液を和紙に漉く際の糊に利用したためこの名がついたそうです。
湿生花園の早春の2大巨頭は、カタクリとミズバショウです。カタクリも残り花しかなく群生は捕えられませんでした。ユリ科カタクリ属に属する多年草です。地下茎から抽出したデンプンを片栗粉として調理に用いていましたが、現在はジャガイモやサツマイモを原料としています。
湿地に広がるサニーレタスのような葉は、薹が立ったミズバショウです。3月に訪れませんと可憐な姿を見ることはできません。(おばけミズバショウには正直驚きました。来年はリベンジします。)
いくつかの株は何とかミズバショウの姿を残してくれていましたが、成長した葉が邪魔ですね。
リュウキンカ(立金花)です。沼地や湿地に生息する多年草で、その花言葉は「必ず来る幸福」「富」「贅沢」です。
湖沼植物の開花時期は6月以降となります。仙石原の春の訪れはまだこれからです。
シデコブシ(四手辛夷)です。中部地方の湿地に生える落葉低木で自生は少なく庭木として植えられることが多いものです。
チシマサクラ(千島桜)です。北海道から中部地方北部で生育します。根室市では桜の開花予想に用いられる標本木に採用されています。
ヤマドリゼンマイです。平地で見られるゼンマイに比して茎も3倍以上太く大きなものです。望遠レンズで拡大すると不気味な姿に写りました。ヤチボウズのように根元の土が盛り上がっています。
シラネアオイ(白根葵)です。北海道や中部地方以北の深山や亜高山帯で咲きます。大きな2枚の葉をつけてその先端に花を咲かせます。
向こうの山の中腹に仙石原のススキ原が見えます。