真鱈は、タラ科の大型魚で1mを超えるものがあります。日本海では山口以北、太平洋では茨城以北に生息します。主な産地は、北海道・宮城・岩手・青森でこの4道県で漁獲量の9割を占めます。「タラコ」は真鱈ではなくスケソウダラの卵巣で、真鱈の卵巣は単に「真子」「真鱈子」と呼ばれます。真鱈の白子は「菊子」「タチ」「雲腸(くもわた)」とも呼ばれ、非常にコクがあって高級品として扱われます。また、鮮度落ちが早く水揚げ後の翌日か翌々日には食べる必要があり、刺身は産地以外では難しいと言われています。今夜は予想外のお料理として登場となります。

屋    号:岩亀本店

住    所:横浜市西区戸部町5-177

電話番号:045-231-7683

営業時間:17時半~22時半

定 休 日:日曜日・祝日

最寄り駅:京浜急行戸部駅10分(横浜駅からタクシーのご利用が便利です)

*今回も献立は大将自らご説明いただきました。

【前菜】 前菜は、今なかなか外出が出来ないので少しでも日本の四季を感じてもらえればと、紅葉の器に蟹と銀杏の一口飯蒸し・温かい子持ち鮎・牡蠣のチーズ焼き・菊の釜に蒸し鮑・くるみとホウレン草の白和えにしました。

【温物】 温物は白子の茶碗蒸し。こちらは女性の方が昨年白子がお好きだとおっしゃっていたので何か一品と思って仕立てました。

【本日の日本酒】 京都市 桃の滴 特別純米酒。

【お造り】 お造りはこの時期なのでふぐ・まぐろと肉厚のすみいかが入ったので盛り合わせました。

【焼き物】 焼き物は、松茸がこの時期には珍しく入ったので、スタッフの方々には例年お出ししたことがなかったため使わせてもらいました。和牛の肩ロースの芯で巻いてシンプルに焼かせてもらいました。

【煮物】 次は銚子の金目鯛の焼き煮付け。金目鯛は軽く一夜干しにして残ったあらや骨で煮汁を仕立てます。要は焼き魚と煮魚を合わせたお料理だと思って下さい。添え物は柔らかく炊いた蕪と湯葉蕪の葉っぱの昆布締めです。

【酢の物】 酢の物は、飲んべえが数名いらっしゃるのでふぐの湯引きと身皮といってふぐの3枚目の皮を出しポン酢の庵であとはあん肝の西京漬けとふぐの1枚目と2枚目の皮、芹の酢味噌です。

【箸休め】 自家製の唐墨。

【お食事】 お食事はいつものハーフうな丼。

【甘味】 林檎のシャーベット。

【冬の暖簾】 この冬に力強い暖簾に替えられました。