横浜港は日米修好通商条約に基づき1859年(安政6年)6月に神戸、長崎、函館、新潟とともに開港されました。この開港に合わせるように現在の横浜公園に港崎遊郭(みよざきゆうかく)が開業しました。その後2度の火災により1872年に高島町へ移転しました。この高島町には「神風楼」や「岩亀楼」の遊郭がありました。横浜公園時代から営業を続けていた「岩亀楼」は、初代当主が埼玉県岩槻(いわつき)出身で、岩槻を“がんき”と読み、威勢がよさそうだということで“岩亀”という文字を当てはめて付けたそうです。遊女たちが病に倒れた時に静養する寮が現在の「岩亀横丁」に位置し、遊女たちの信仰する「岩亀稲荷」がそのそばにあったことから、この場所を「岩亀横丁」と名付けられました。
父が毎日のように通っていた「岩亀」は、現在5代目が見事な腕を振っています。そして父から数えて4代目となる曾孫がこちらの鰻重に舌鼓を打つようになりました。
屋 号:岩亀
住 所:横浜市西区戸部町5-177
電話番号:045-231-7683
営業時間:17時半~21時
定 休 日:日曜日・祭日
最寄り駅:京浜急行戸部駅 徒歩10分(横浜駅東口からタクシーのご利用が便利です)
*献立は大将からお伝えいただきました。