ウナギ目ハモ科の鱧は、京料理に欠かせない食材です。湯引き・吸い物・土瓶蒸し・天ぷら・蒲焼き・唐揚げ等様々な調理方法で食されます。産地は、八幡浜(愛媛)・由良(兵庫)・小松島(徳島)・銚子(千葉)等で瀬戸内海産が中心となります。ただ、八幡浜では食べる習慣がないので全量京都に出荷されます。何故京都で盛んに食されるようになったのかは、定かではありませんが、猛暑の中で海から遠い京都市内に生きて届いたのが鱧だけであったという説があります。祇園祭でも鱧は欠かせない食材で、京都市ではスーパーでは湯引きが広く販売されています。「阿寓」の大将は、京料理出身につき、鱧料理は得意で夏の食材には欠かせないそうです。吸い物は、深い味わく日本酒ととても良く合います。いつの間にか、夏に鱧を食することが楽しみになりました。 

屋      号:日本料理 鎌倉阿寓

住    所:鎌倉市二階堂93-25

電話番号:0467-25-3299(要予約)

営業時間:11時半~15時 17時~22時

定 休 日:水曜日

【本日のお供①】 一番のお気に入りの相模灘

【八寸】 左上から時計回りで、蟹と菊花のお浸し・とんぶりしめじ・枝豆・車海老のうま煮・子持ち昆布・だし巻き玉子・松風焼き・銀杏・鰆の柚庵揚げ。

【お椀】 鱧と蕪。私にとっては本日の主役です。

【本日のお供②】 久保田

【お造り】 左から黒ムツ(能登)・鰹(小坪)・金目鯛(房州)・雲丹(北海道)・縞鯵(房州)・ヒラメ(小坪)。白身は塩でいただきます。

【焼き物】 真鯛ときのこの包み焼。

【本日のお供③】 浦霞

【炊き合わせ】 茄子・南瓜・ほうれん草・赤パプリカ。野菜も酒の肴です。

【ご飯】 秋マスと根菜の炊き込みご飯。

【デザート】 葡萄のゼリー寄せ・さつまいも金団。