Vol.29 ふぐを“河豚”と書く理由をひれ酒を堪能しながら調べます(横浜戸部)
投稿日 : 2018年2月18日
最終更新日時 : 2020年1月2日
投稿者 : soga-tax
カテゴリー : ぐるめガイド
毎年2月にお邪魔するこのお店は“河豚”と“鰻”で有名です。ところで、 “河豚”と“鰒”の2通りの表記があるのをご存知ですか?前者の“河豚”は昔の中国では揚子江や黄河などで生息するメフグが一般的であったことと、釣り上げた際に「ブーブー」という鳴き声のような音を立てることが“河豚”の由来となっており、室町時代に日本で広まったそうです。後者の“鰒”は日本で生まれた漢字ですが、何故“河豚”の方が一般的に使用されているのかは不明です。
大将がどんなお料理を用意して下さるか楽しみとなりますので、“おまかせ”をお奨めします。
屋 号:岩亀
住 所:横浜市西区戸部町5―177
定 休 日:日曜・祝日
営業時間:17:30~22:30
電話番号:045―231―7683(予約を入れて良いお席を確保して下さい)
【前菜】蒸しあわび、牡蠣の時雨煮、蟹、出始めの空豆。上にかかっているものはあわびの煮汁のジュレです。
【お椀】北海道の百合根のしんじょう、京にんじん、どんこ、松葉ゆずのお椀です。
【お造り】2月は河豚が美味しいので、長崎のとらふぐを湯引きし、ふぐの皮の煮こごりをあしらっています。この冬は37年振りの北陸豪雪により、北陸、東北、北海道の水揚げが大きく減少しており、特に鯛・ホウボウ・ヒラメ等の白身の入荷が激減しています。
【揚げ物】ふぐの唐揚げと旬の福島産のしらうおの唐揚げです。しらうおは2月が走りの魚です。
【冬の定番】肉厚のトラフグのひれ酒は、つぎ酒3杯目もしっかりした味わいとなります。
【焼き物】久方ぶりに入荷した特大の太刀魚だそうです。鮮度が良過ぎたため、脂を回すため4日ほど冷蔵庫で熟成されています。レモンは非常に珍しい京都産です。
【炊き合わせ】出初めの筍、うるいとピークを迎えたふぐの白子のかき揚げ。一瞬だけの出会い物を走りと旬で合わせています。
【食事】ふぐ雑炊と三浦野菜の浅漬けです。
【水菓子】自家製柚子のシャーベットです。