土曜日のお昼時は予約客のみですので、静かに食事を取ることが出来ます。今回は初参りですので他のお客様のご迷惑を気遣わずに済みます。父の隠れ家として利用してきたお店は、歳月を重ねた結果ひ孫の祝膳として引き継がれました。まだまだ長いお付き合いが続きます。

屋  号:岩亀

住  所:横浜市西区戸部町5-177

営業時間:17時半〜22時半

電話番号:045-231-7683

定  休  日:日曜・祝日

【先付】蒸し鮑、車海老艶煮、蟹と法蓮草と胡桃の白和え。鮑を蒸した出汁をゼリーにして花穂の香りが添えられています。

【お椀】蕪のすりながし。丸々大きくなった河豚の焼き白子と冬野菜の蕪、京人参、丹波シメジです。

【お造り】旬の長崎のふぐ、墨烏賊、鮪の握り。河豚の皮はあん肝で和えています。これは店の大将の好物だそうです。河豚の煮こごりは、皮のゼラチン質のみで固めらてあるので、口解けが良いです。煮こごりを口へ運んだならばすぐにひれ酒を飲むと美味しいそうです。次回はこの方法を忘れないよう。

【ブレイク】まだまだ店内の写材は残っています。河豚を食べて幸せを感じない方はいないでしょう。

【揚げ物】冬から春へ。竹の子のはさみ揚げ、入荷したばかりのホタルイカ、たらの芽です。竹の子は、まだ小さいですが香り豊かです。ホタルイカはのんべえの私のためにご用意いただいたそうです。

【ひれ酒】この時期は決まってひれ酒です。また、昼から飲む燗酒はこの上なく旨い。

【焼き物】小柴の太刀魚、うるいの上に子持ち昆布の西京漬けをかけたものです。

【焚き物】石川芋のお饅頭と黒毛和牛の一口すき焼きです。

【ご飯】秋にお邪魔した際には松茸ご飯をいただいたので、今回は鰻のハーフ丼としてくださました。

【水菓子】林檎のコンポート。黒豆との相性も良く大人のスイーツです。

【エピローグ】河豚1尾から4枚の鰭が捕れます。厚みもあるので注ぎ酒2杯まで大丈夫です。少々シュールな絵となりました。