日本の国民食であるラーメンは、国内の店舗数が3万軒を超え外食産業の大きな位置を占めます。この秋にも1社店頭公開したので、改めて公開企業を調べてみました。売上高が700億円を超え、従業員を2000名も抱える大企業も名を連ねており、企業の成長力から投資先としての魅力も見えてきました。チェーン店はこれまで敬遠していましたが、お店を訪ねるとお子様メニューを充実させてファミリー層に支持されており、囲い込みのための様々なクーポンやサービスはかつてのハンバーガーチェーンを凌駕するものとなっています。
(1)幸楽苑(#7554(株)幸楽苑ホールディングス)533店舗 東証1部
ラーメン業界で最初に東証一部へ上場した企業。福島県郡山市に本店を置き、北海道から兵庫県で展開。平成30年よりいきなりステーキのFCに加盟し、一部店舗をステーキ店に業態転換するという新たな動きを見せて注目されています。
(2)日高屋(#7611(株)ハイディ日高)386店舗 東証1部
さいたま市に本店を置き、首都圏6都県のみに出店しており、600店舗を目標としています。
(3)8番ラーメン(#9950(株)ハチバン)国内139店舗+海外138店舗 ジャスダック
金沢市に本店を置き、石川・富山・福井・長野・愛知・岡山で店舗展開。海外はタイと香港で拡大中。リンガーハットと資本業務提携も図っている。
(4)一風堂(#3561(株)力の源ホールディングス)231店舗 東証1部
ショッピングモールでの出店が多いのが特徴で、日本レストランエンタプライズと提携してJR東日本の駅ナカに5店舗を出店しています。
(5)筑豊ラーメン山小屋 (#3358 ワイエスフード(株))国内98店舗+海外43店舗 ジャスダック
福岡県田川郡に本店を置き、九州と山口を中心に出店し、こだわりの筑豊ラーメンを提供しています。
(6)山岡家 (#3399(株)丸千代山岡家)134店舗 ジャスダック
札幌市に本社を置き、東日本を中心として全国の主要幹線道路沿いに全店直営店、24時間営業を基本として出店しています。
(7)丸源ラーメン(#3097(株)物語コーポレーション)107店舗 東証1部
豊橋市に本店を置き、焼肉一番カルビ、源氏、ゆず庵、お好み焼き本舗など飲食FCを全国展開しています。
(8)伝丸・壱鵠堂(#7550 (株)ゼンショーホールディングス)63店舗
「すき家」、「はま寿司」、「ココス」を運営する外食産業最大手のゼンショーの子会社が運営する味噌ラーメンの首都圏中心チェーン店です。
(9)一刻魁堂(#3066(株)JBイレブン)62店舗 名証2部
名古屋に本店を置き、ラーメン店と中華料理店の直営店の経営及び食材の製造加工を行っています。
(10)町田商店(#9279(株)ギフト)国内58店舗+海外2店舗 マザーズ
横浜家系ラーメンを主軸に置き、国内・海外直営店の運営とプロデュース店の支援を両輪とし、30年10月に株式公開しました。