Vol.129 イタリアンとフレンチのどちらがお好みですか?(横浜花咲町)
投稿日 : 2021年10月27日
最終更新日時 : 2022年9月3日
投稿者 : soga-tax
カテゴリー : ぐるめガイド
「オレンジコンセプト」は週末ランチはフレンチですが、夜はどちらかというとイタリアンです。このような場合は地中海料理店として位置づけるのが正しいのでしょうか? さて、フレンチとイタリアンの関係を紐解いてみましょう。フレンチのルーツがイタリアンであることをご存じですか?1533年フランスのアンリ2世にイタリアのカテリーナ・デ・メディチが嫁ぎました。その際、料理人・料理の技術・調理法・マナー・食器にいたるまでイタリアからフランスへ持ち込みました。それまでのフレンチは、フォークはおろかスプーンも使わずに手づかみで食べることが一般的でした。そこでカテリーナは、料理の向上を図るため、日夜晩餐会を開きました。その結果、宮殿お抱えの料理人たちは料理の腕を磨き、料理に情熱を注ぎました。盛り付け方法や調味料も格段に進歩しました。1700年代にはマヨネーズやフォアグラが登場し、この頃にフレンチはオートキュイジーヌ(宮廷料理を起源とする高級料理)と呼ばれ、その原型が完成しました。質素であったフレンチは、イタリアンとの出会いにより世界三大料理と称えられるようになりました。フルコースの品目は、フレンチの方が若干多いです。これはイタリアンへの対抗意識から来ており、フランスのプライドからあえて品目を多くしたのです。料理を通じて世界史を俯瞰して見ることも一興です。
屋 号:Orange Concept(オレンジコンセプト)
住 所:横浜市中区花咲町2-78
電話番号:045―250-6090
営業時間:11時半~15時 17時~21時
定 休 日:月曜日
最寄り駅:JR桜木町駅 徒歩5分
【シェフのきまぐれサラダ①】 ゴーヤと大山鶏のサラダ 茄子のマリネ。サラダには隠し味として茗荷が効いています。
【魚料理①】 真鯛と海老のパイ仕立て ブールブランソース。付け合わせはラタトゥーユ。白ワインとヴェルモットを煮詰めバターで仕上げたソースは優しい味です。
【肉料理①】 自家製豚バラ肉のスモーク。ランチメニューが完売で、急遽用意された逸品。女性客が多いため豚バラ肉はランチ向きではなく、1日限りの幻のメニューとなりました。今後はもっぱら夜のみ提供されます。
【黒板メニュー】
【シェフのきまぐれサラダ②】 ビーツのマリネとかぼちゃのサラダ。
【Les Tannes en Occitanie Melot】 来客のない土曜日は、料理に合わせてランチワインが楽しめます。ラングドック地方のメルロー100%ワイン。まろややかなタンニンで柔らかな口当たり。
【肉料理②】 馬(メキシコ産)のロース肉のハンバーグ 生姜ソース。付け合わせはさつま芋のクリーム煮。馬肉の赤身は生姜ソースにより旨味を増します。赤ワインを合わせない手はありません。
【シェフのきまぐれサラダ③】 セロリとりんごのクリームチーズ和え カリフラワーのカレー風味
【魚料理②】 真鯛のグラタンスープ仕立てバジリコ風味。魚のあらと野菜からお出汁をとったミネストローネスープにチーズを乗せたグラタン風。
【肉料理③】 ハンガリー産もも肉のコンフィとシュークルート。塩漬けしたお肉を低温の油で煮ることで柔らかく仕上がっています。フレンチマスタードと合わせると違った風味となります。
【御礼】 いつも美味しいお料理をありがとうございます。今年はハロウィンマスクはないのですね?